日曜日。

 

映画を。

 

てか今週は少し仕事がハードでみっちり6日間、げっそり...っと思ってらもう10月なのか...うぅぅ。

 

 

という訳でリフレッシュ、映画を。

 

引き続き「X-MEN」フランチャイズの続き...ていうかシリーズで最も少ない予算で最大ヒットをかました「デッドプール」を。

 

アメコミ作品としては色々あるらしいんだけど、映画でしか知らない私は「ウルヴァリン:X‐MEN ZERO」にチラッと出ていたウェポンXIことウェイド・ウィルソンがいかにしてデッドプールになったかという、これもまたある種のオリジン、ビギニングということらしい。

 

ただあの作品との継続性はないらしく、設定も「リセット」してまさにゼロから作ったようだ。

 

そういう意味では「X-MEN」フランチャイズではまさにスピンオフのスピンオフ? もう何が何だか...

 

ていうか2016年の作品ということは、まさにMCU全盛の中でいわば「切磋琢磨」の中で生まれた思いがけないヒット作、そういう位置付けになるんだろうか、そういえば公開当時にはそれなりに盛り上がっていたようだし、いずれ観たい観たいと思っていたんだけどね、前にも言ったように「順序」に拘り過ぎた結果、遅きに失した感もあるが...さて。

 

 

お下劣ネタ、下ネタ満開、よくも悪くもR指定の枷をのらりくらりとかわしながら、基本は不器用なカップルの出会いと別れ、そして再開を描いたラブストーリーだった。

 

 

ノリのいい音楽も巧みにあしらわれてて、なおかつ冒頭の説明を一切排除していきなり「クライマックス」張りのアクションでガンガン進んだと思いきや、ラブストーリーの紆余曲折を描きながらいかにして「デッドプール」になったかを描く回想シーンを差し挟みながら、現代と過去をシームレスで巧みな編集と、いわゆる「第4の壁」を破ったり、それこそお下劣な会話劇の楽しさも織り込んで、もうまさにガンガン物語が進んでいく。

 

 

その現代と過去のふたつのタイムラインが中盤で見事に重なり、あとはもうシンプルに誘拐された元カノを救うクライマックスになだれ込んでいく。

 

尺も1時間48分とコンパクトにまとまっていることもあるけれど、とにかく考える暇を与えない、ご機嫌な会話劇とスピード感、その独特のキャラクターの面白さでガンガン畳みかけ、もうまさにノンストップであっという間に終わっちゃったという印象。

 

 

元傭兵というダークなキャラクターで人もガンガン殺しちゃうし、序盤はいささかとっつきにくさもあったんだけど、ラブストーリーのシンプルさ、等身大で親しみやすい物語が絡んでくると、そんなダークさは雲散霧消、もうついつい感情移入しちゃったというか、ウェイド・ウィルソンにすっかりのめり込んでいた。

 

 

なるほどねえ、ヒットするのも頷ける、まさにご機嫌でクールな「俺ちゃん」のラブストーリー、素直に楽しめた。

 

 

「X-MEN」フランチャイズに属することを物語の中でだけではなく、それこそ「第4の壁」を超えて茶化してみせたりして、ちょっと異色な語り口ではあるけれど、やはり等身大の恋物語をメインに据えていることがその「ギャップ萌え」を醸し出しているのかな、同じ「X-MEN」シリーズとは思えない楽しさだけど、それでも何とか繋がっている、そのギリギリ感、すれすれ感も面白かった。

 

 

さらに「X-MEN」は続くということなので、引き続き追っかけて行こうと思う。

 

 

ていうかつい先日、MCUに合流するらしいシリーズ最新作「デッドプール3」にはヒュー・ジャックマン扮するウルヴァリンが加わるという、これはファンには歓喜だろう話題が飛び込んできた。

 

 

でも今日初めて「デッドプール」を観てみて、ああこれは確かに歓喜だな、MCUが「X-MEN」を更なる高みへ誘うのかという、それはテンション上がっちゃうよねと。

 

 

ていうか「X-MEN」フランチャイズは打ち止めというかMCUが飲み込んだということか...マーベル恐るべし。

 

 

監督はティム・ミラーという人で、あまり聞いたことないなと思っていたらあの「ターミネーター:ダーク・フェイト」を撮った人なんだね。

 

 

あの「続編」はなんだか中途半端な印象しかなかったんだけど、先に撮った「デッドプール」の成功を受けての抜擢だったのか、それにしても...脚本が悪かったということなのかな。

 

 

まあとにかく様々な「遊び」が盛り込まれ、なおかつ情熱的な「ラブストーリー」としてもなかなか秀逸だったアンチヒーロー映画「デッドプール」は楽しかった。

 

 

更なる続編、そしてMCU版...楽しみだね。