思いがけずお休みに。

 

すかさず劇場へGo!

 

最近映画との「めぐり合わせ」がいいような...

 

 

今日は先週金曜日に封切られたマーベル・シネマティック・ユニバース最新作、タイカ・ワイティティ監督の「ソー:ラブ&サンダー」を。

 

 

フェーズ3で一連の大きなクロスオーバーイベントはひと区切りだったんだけど、更にフェーズ4に突入したMCU。

 

コロナ過やら何やら紆余曲折はあるものの、その勢いは衰えない。

 

 

私もその勢いにまんまと騙され、ディズニープラスで配信されるドラマシリーズも含めて、フェーズ4の映画はすべて劇場に足を運んできたので、今回もユナイテッドシネマとしまえんのIMAXで。

 

 

前作の「ドクター・ストレンジ:マルチバース・オブ・マッドネス」と同じくIMAXでは3D上映。

 

その時にゲットした3Dメガネを手に、行ってきました、観てきました「マイティ・ソー」最新作。

 

 

 

ていうかね、前作までの3作品では”THOR”の原題に抗って「マイティ・ソー」というトホホな邦題が付けられていたことが、今回の第4作で徒となるとは何とも皮肉な話で、その矛盾を抱えて邦題は「ソー:ラブ&サンダー」と原題に忠実な題名になっていた。

 

 

これはもう予告でも流れているしネタバレにはならないと思うんだけど、ソーの元カノ、ジェーン・フォスターが「マイティ・ソー」になるというのこの作品のポイントのひとつ。

 

かつてソーが操っていた「ムジョルニア」をジェーンが手に取り、まさに女性版ソーに扮して新たなスーパーヒーローとして登場する。

 

まあこれはジェーンのキャラクターにある事情があるからで、その事情が実に深いテーマになっている。

 

 

それでも前作からガラリと作風を変えた「ソー」から同じワイティティ監督で描かれる最新作もまた、あのいい意味での軽いノリとコメディタッチは健在で、今回も笑わせてくれる。

 

 

「アベンジャーズ/エンドゲーム」のラストでガーディアンズの面々とともに「自分探しの旅」に出かけたソーだったが、今回は序盤でそのガーディアンズとの「共闘」をひとつだけサラリとこなしてあっさり別れてしまうのが意外だったが、あとはもうクリスチャン・ベール扮するゴアとの戦いに絞ってとにかくシンプル、前作で取り入れられた「劇中劇」も巧みに駆使してサクサクっと物語が進んでいく。

 

それでもソーのキャラクターの再生と進化を丁寧に描いているし、ジェーン・フォスターの事情を含めたその新たな関係性もちゃんと扱われていて、まさに一皮むけたソーの新たなる物語といった趣き。

 

 

全体的にはあの「アベンジャーズ」からするとどうしてもこじんまりとした印象はあるんだけど、肩の荷が下りたソーの軽快さとか、地球に新天地を求めたアズガルドの現在とか、そのニュー・アズガルドで王として成長したテッサ・トンプソン扮するヴァルキリーの描写だとかも含めて、あのケネス・ブラナーが描いたコスチューム・プレイ然とした王位継承物語だった第1作からは想像もつかなかった、いい意味で軽いタッチがソーのキャラクターの変化に第3作以上に実にマッチしている。

 

 

音楽も含めた全体的に軽快なロックなノリが実に小気味よく、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のジェームズ・ガンとはまた違った軽快さなんだけど、それが決してチャラくなく、なおかつどこかもの悲しささえたたえる。

 

 

作り手がソーのキャラクターが大好きなんだな、ソーに懸命に寄り添っている、そんな優しさにも溢れた実にご機嫌な逸品であった。

 

MCUおなじみのおまけシーンから想像するに、これからもいろんな展開がありそうで、まだまだ楽しみは残されているようだ。

 

 

タイカ・ワイティティは「スター・ウォーズ」の新たなる冒険にも参加する模様で、この第4作を見た限りではこの独特の優しさと笑いでできているタッチがあのビッグ・フランチャイズとどういう化学反応をするのか、こちらも楽しみになってきた。

 

 

MCU...やめられない、止まらない...