少し涼しい、小雨もパラパラ、日曜日。

 

 

にち10、洗濯、買い物、映画。

 

 

 

少し遅きに失したけれど、戦争を考えるという意味で岡本喜八監督の傑作、1967年、昭和42年のオールスターキャストの大作「日本のいちばん長い日」を。

 

 

 

今そのリメイク版が上映されているらしいが、それはまあ...ね。

 

 

 

ポツダム宣言受諾を受けた昭和20年8月14日から15日にかけての玉音放送を巡る、まさに長い一日を描く群像劇。

 

 

 

冒頭20分余りで先の大戦が終わりを迎えている情勢をイッキに紹介してからの「タイトル」。

 

 

 

 

その長い前振りからして、この映画の重々しさが醸し出されている。

 

 

 

 

そこから本編になだれ込むのだが、政府、軍、、宮中など、当時の日本の中枢それぞれの思惑がまさにぶつかり合って生み出される葛藤の連続。

 

 

 

これだけ多くの登場人物のすべてがまさに無駄がなく、どの人物のどのセリフも聞き漏らすことを許さない重要性を持つ。

 

 

 

岡本喜八という監督さんはホント、どんなタイプの作品も傑作ぞろいだと、改めて感じたし、橋本忍の脚本も究極的に無駄がない。

 

 

 

この作品、学生の頃に映画好きの後輩に誘われて旧文芸座で観たのだが、今日改めて観てみると、ホント、凄い映画。

 

 

 

今上映されているリメイク版は、この岡本喜八版を再見したあとだから余計に思うのかも知れないが、何だか軽そうだなあ。

 

 

 

まあそれはともかく、改めて戦争は嫌だなと。

 

 

 

 

余談だが、今日のTBS「サンデーモーニング」にコメンテーターとしていつも出ている毎日新聞主筆の岸井さんがいなかったので少し心配になってネットで調べていると、この番組の対する批判を見つけた。

 

 

そのある人の意見によると、この番組に出演している人はすべて左寄りで、しかも親中、親韓で、非国民ということらしい。

 

 

どうもこういった右寄りの人たちは、自分たちのその好戦的な思想に相容れない人たちを「左寄り」と称して、無理やり「仮想敵」に仕立て上げる傾向にあるようだ。

 

 

 

戦争は嫌だというと、なぜか親中、親韓になる。

 

 

 

中国や韓国が大嫌いな人はみんな戦争がしたいとでも思っているんだろうか。

 

 

 

 

私は中国や韓国の度重なる「横暴」が大嫌いで、むしろ嫌中、嫌韓の急先鋒だと自負しているが、この度の安保法案には決して組することはできない。

 

 

 

私のような者が戦争が嫌だというのは、例のあの若造議員ののたまう「わがまま」ということになるんだろうか。

 

 

 

頭の悪い私でも左寄りといわれる朝日新聞や毎日新聞の過去の度重なる「罪」は少しは理解しているつもりだが、それでも右寄りの人たちのその過度な攻撃性は理解に苦しむ。

 

 

 

極端な話だが、9のいいことをしていても1つだけ悪いことをすると、その悪いこと1つを10にも20にもして攻撃するような、どこか「好戦的」な態度が右寄りの人たちの私の印象だ。

 

 

 

 

攻撃しない嫌中、嫌韓はありえないんだろうか。

 

 

 

日本の昨今のこのじわじわと広がる「右傾化」の波は、中国や韓国にとってはむしろ好都合になるんじゃないのかと思うのだが...違うのかな。

 

 

 

もっと腰の据わった、堂々とした外交のできる御仁は、日本にはいないんだろうか。

 

 

 

弱いから戦争をするんだ。

 

 

 

強い人は「知恵」で解決するんだ。

 

 

 

ああ、日本はどこへ向かうのか...

 

 

 

凄い映画を観てしまったので、ついつい余計なことを綴ってしまいました。

 

 

 

戦争は、嫌だ。

 

 

 

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