いやいや、昨日の雪はすごかった。
しかも日中ずーっと気温が氷点下というね。
まあ、たまにはこういうのもね。
という訳で、昨日1日閉じ込められていたので、食べるものがなにもない...買い物に行かなくちゃということで、散歩がてら、都知事選挙の投票にも足を延ばしてみた。
何かバタバタとした都知事選、大雪も重なり...投票率は間違いなく低いだろうな。
まあとにかく東京が異様なほど白くなってて、晴天がさらにそれをまぶしく映し出していた。
で、肝心のスーパーにようやくたどり着いたはいいものの、野菜コーナーがスカスカで、もやしもない、ニラもない...しょうがないまた白菜にするかという「妥協」を余儀なくされるというね。
その白菜を使う料理には人参も必要だったのだが、その人参もない...まあ、雪だものね、しょうがないかな。
という訳で、少しヘロヘロになり帰宅...映画を観た。
今日は1953年のフランス映画を。
「天井桟敷の人々」のマルセル・カルネ監督の「嘆きのテレーズ」をチョイス。
主演はシモーヌ・シニョレという女優さん...目力がすごい、なかなかのベッピンさん。
大分前に、若村麻由美さんがこの映画の舞台版を演じた際に「笑っていいとも!」に「宣伝」で出演した際に聞いた題名だったのもあって、頭の片隅にずーっと残っていて、たまたま放送されたものを録画していた。
ていうか、元々はエミール・ゾラという人の小説「テレーズ・ラカン」が原作らしく、映画化は厳密に言うと2度目なのだそうだ。
映画自体の原題もまんま“Thérèse Raquin”、女性の名前がそのまま題名ということで、何となく悩める女性一代記的なイメージを抱いていたが、これがなかなかの恋愛モノ、ていうか不倫サスペンス。
まさに2時間ドラマの原点のような題材で、じわじわと追いつめられる心理劇でもありというね。
文字通り古い映画ではあるが、描かれる「じわじわ」がとても丁寧で、なおかつ余計な説明は極力排除されていて、まさに無駄のないシナリオという印象。
ラストの思いがけないどんでん返しとスパッと切り落とすようなエンディングの余韻も、これこそ映画というたたずまい。
また、温故知新、しちゃいましたね。
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