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洗濯、映画。

 

今日もアガサ・クリスティ。

BS-hiで特集され放送された中から、今日は「ナイル殺人事件」を。

若い頃日テレの深夜放送で観た記憶あり...が、内容はほとんど記憶なしw。

 

追々思い出しながら観てみたら...ああ、そうだった、そうだった。

ミア・ファローのストーカー振りがいちばん怖い、ナイル川とその沿岸に残されたエジプト文明の遺産も目に楽しい、上品なサスペンス。

 

「オリエント急行殺人事件」と似たプロットで、そのオリエント・エクスプレスほどには閉塞感がない船の上で殺人事件が起きても警察は現れないという「好都合」に目をつむりつつ、怪しい登場人物たちの個性的なキャラクター描写を味わいつつ、エルキュール・ポワロと共に犯人探しを楽しむ。

 

ひとつ印象に残ったのは、第1の殺人が起きるまでに本編のほぼ半分、1時間以上を要しているということ。

その1時間で登場人物たちのキャラクター描写、というか説明を延々と綴っているのだが、そのあたりを昔の映画の「雰囲気」として楽しめるかどうかがポイントになるのかも知れない。

私のような庶民には全く縁のない上流社会のユルユルな人間模様...そんな風に悪く言ってはいけないがw、そのあたりはつい刺激を求めがちの現代社会にとっては、その丁寧なキャラクター構築過程はある意味アンチテーゼ...とか何とか、強引な「意義」を見出しておこうw。

 

真犯人が誰かという答えについては、これまで日本でも散々作られてきた2時間ドラマで模倣されている。

そういった意味でサスペンスの「原点」とでもいうべきアガサ・クリスティ。

まだまだ勉強する余地は大いに残されている。

 

「おばあちゃん」に関しては...まだまだ熟成が必要...我慢、我慢。