今日は病院へリハビリに行く日。
それまで少し中途半端に時間があったので、映画でも観ようと思ったが普通の尺の映画を観るほどの時間ではない。
という訳で、尺がうまい具合に1時間弱の中編アニメ「茄子 スーツケースの渡り鳥」を観た。
シリーズ第2作、自転車レースの映画だ。
画角が前作のスタンダードからビスタサイズに変わったせいもあったのか、その疾走感がより進化したような、そんな気がした。
自転車ロードレースのことはよくは知らないが、細かい駆け引き、チームプレーの緻密さなどが、素人の私にもすごく分かりやすくて、なおかつドキドキハラハラ。
アニメならではの、実写ではなかなか困難であろうカメラアングルで魅せてくれたり、そのスピード感もなかなかのもの。
一番感心したのはゴールシーン。
見せないことで表現する、省略で観客の好奇心をかき立て、その直後にまず「影の勝者」から描写するあたり、実に巧い、とても素晴らしい描き方だと思った。
これこそ映画。
ハイビジョン放送のものを観たので、その映像の肌理細やかさからかもし出される風景の美しさだとか、自転車のかっこよさとか、雨、ぬかるみ、泥、汗、鼻水...いちいち芸が細かくて、それだけでもとても楽しい。
多分ブルーレイが出ているだろうから、全作と合わせて改めて観られればなと思う。
さて...そうこうしているうちに、病院へ行く時間だ。