さて...今日はここで終わらない。
コーヒーを淹れ、再び席に着く。
次なる作品は「大列車作戦」というヨーロピアン・ビスタのモノクロ戦争映画。
ジョン・フランケンハイマー監督の1964年の作品で、原題はそのまんま“THE TRAIN”、出演はバート・ランカスター、ジャンヌ・モロー、ポール・スコフィールドなど。

1944年8月2日、終戦直前、開放直前のパリ。
ナチス・ドイツによって持ち出されようとしていたルーブル美術館の名画の数々...ゴーギャン、ルノアール、ゴッホ、マネ、ピカソ、ドガ、ミロ、セザンヌ、マチスなど...その運搬を阻止しようと奮闘するフランス人たちのお話。

列車アクション満載、騙し騙されのエンターテイメントであると同時に、戦争の空しさもそつなく描かれている佳作であった。
絵画を本国へ運ぼうとするドイツ軍大佐は絵画にご執心だが、それに対してバート・ランカスター扮する、フランス軍将校はただ亡命政府のドゴールの命令に従って阻止しようとしているだけで、絵画には無頓着、半ばその指令に疑問を持ちながら闘っている。
その立場のズレが面白かった。
それは同時に戦争の大儀が闘う人それぞれにあるということも描いているのだろうか。

ただ、絵画の奪い合いのために多くの犠牲が払われる。
ハラハラドキドキの行間にしっかりメッセージが込められていて、久しぶりに見ごたえのあるクラシックに出会ったという印象だ。

今日一日で、テレビのHDDの空きがかなりかせげたわーい(嬉しい顔)

さて、ご飯が炊けたようだ...今日は木曜日。
夜はさらに4本のテレビドラマが控えている。

私は自分にそっとこう呟く...お前はアホかw。