先日BSフジで録画していた映画「恋愛小説家」を見た。
1997年の作品で原題は“AS GOOD AS IT GETS”、ジャック・ニコルソンとヘレン・ハントが出ているロマンティック・コメディだ。
全くいつもながら邦題は...げっそり

この映画が昨年のフジテレビのドラマ「結婚できない男」の元ネタだということを聞かされていたので、内容は大体想像通りだったが、そんなこともぶっ飛ぶ、粋でお洒落な楽しい映画だった。
やはりこういうキャラクターの魅力にあふれた作品は好きだなあ。
言いたいことが言えず、ついつい皮肉を言ってしまい相手に誤解されてしまう小説家を演じたジャック・ニコルソンはオスカーにふさわしいと思うし、それを受けるヘレン・ハントもシングルマザーをていねいに演じていて、彼女のオスカーにも納得。
登場人物の気持ちとその台詞の「遠回り」が何とも心地いい作品だった。
それにしても...当時「タイタニック」や「L.A.コンフィデンシャル」にうつつをぬかしw、こんな名作を見逃していた自分の愚かさに腹が立つちっ(怒った顔)

話題が飛ぶが...日本のテレビドラマには「パクリ」が多い。
パクリとはいわないまでも、ハリウッドなどのヒット映画をヒントにしたりモチーフにしたりするドラマがかなり多い。
テレビ局のドラマの制作能力がないのか、視聴者を馬鹿にしているのかは分からないが、とにかくいろいろなドラマに当てはまるような気がする。
面白ければいいが、つまらない上に、オリジナルそのまんまの展開だったりすると...もう興ざめしてしまう。

まあ、今の時代、今まで散々語りつくされてきた映画とテレビドラマ、完全なオリジナリティを持つ作品を作ること自体、時代が進めは進むほど困難になることはしょうがないのかも知れないが。

だから、パクッたパクらない云々には目をつぶって、いかに面白いものを作るか、オリジナルと勝負できるか、別の付加価値があるのかという、作り手の意気込み、作品のパワーが感じられればいいのだ。

私は見る順番が前後してしまったが「恋愛小説家」を下敷きにした(であろう)「結婚できない男」は名作だと思う。
黒澤明監督の「隠し砦の三悪人」をモチーフにしている“STAR WARS”が素晴らしいことと同様、いい関係だw。

...っと、そんなこと言ってるとまた見たくなるんだよなあ、桑野伸介と早坂夏美さまハート達(複数ハート)のやり取りをw。