ここの建売物件は、20軒以上の住宅が一本の袋小路の私道を囲むように連なっている。こういうまとまった建売物件には多いデザインではないだろうか。遺産相続などで手放された広い土地を購入して、いくつかの区画にして複数の家を建てるのである。その周辺の相場を考慮しながらその区画の広さが決まっていくのだ。実は、ダンナは隣の駅近辺にでた物件にとても興味を示した。ところがその区画の取り方が想像していたのより狭く、密着しているため諦めたこともある。この区画についてはまた後日。
うちは、比較的袋小路の方に位置している。私道の入口からだと数10メートル歩かなくてはならず、当初ダンナはこの数10メートルが通勤の往復にはつらいかな・・・とぼやいたこともあったが、それは袋小路だからとかは関係なく、どこに家があってもそれなりの距離を歩くことになる。ただ単に駅から徒歩〇分の範疇であると思う。現に、子供2人は毎日のように通学の往復にこの距離を歩いているが、特段ぼやいている様子はない。私も歩いていくときに特に遠いと感じたことはない。
この公道から数10メートル中に入っていることのメリットはいくつかあると思う。
まず、とても静かである。私道が公道から枝分かれしているが、公道自体が一方通行ということもあり、また大型車両が入れないような構造にもなっているので、もともと車の通りは少ない。その少ない車の音すら、まず家にいると聞こえない。びっくりするくらい静かである。私道に入ってきた車の音もほとんど聞こえない。袋小路だけあって、ここまで入ってくる車も限られている。
そして、入ってくる車も限られているので、子供たちも安心して遊ぶことができる。とはいえ、ボール遊びなど、どこかの家に入ってしまう構造なのでその類の遊びはできないが、自転車やスケートボード、なわとびや鬼ごっこなどはできる。女の子たちはぬりえやお絵かきなども楽しんでいる時がある。公園まで行かなくてもできる遊びを考えたりもする。手近な遊び場である。不審者などもこういう袋小路にはあまり踏み込むことはないので、防犯的にも安全だ、と言われたことがある。
それから、袋小路側に住むと、この私道に住んでいる人を識別することができる。たまたま私道の入口に住んでいる友人がいるが、いつまでたっても誰がどこに住んでいるか、顔や名前が覚えられないと言っていた。この数10メートルを歩いて袋小路に入っていく必要がないために、なかなかわからないらしい。確かに、毎日数10メートル歩いているだけで、両脇の表札は目に入るので、名前だけはわかっているし、子供たち同士が遊んでいれば、顔見知りも増えていく。だんだんご近所さんとして認識していくのだ。
あまりにも長い私道だと、また別なことも不安材料としてあるのかもしれないけど、今のところ、うちはストレスを感じることなく過ごせているかな。