改めてカスリとハズシ① | 秋色コスモの 機械式時計と趣味のブログ

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R.X.W.レーシングラフ、
このブログでは通称ケンポール。

本家本元は6263のポールニューマン。

モデルがはっきり特定できる。



こちらWMTロイヤルマリン369ダイアル。
369ダイアル搭載を第一条件として、

ベゼル(形状・フォント・目盛・トップの色)、

竜頭(サイズ・ガードの有無)、針の形状等々

幅をもって考えても、モデルは基本的に

サブ5513。6200、6538も含めば計3種類。



こちら同じくエイジドのアクアダイアル。
ダイアルのサークルラインを第一条件として
(12時位置の▽インデックスは不問とする)

ベゼル(形状・フォント・目盛・トップの色)、

竜頭(サイズ・ガードの有無)、針の形状等々

幅をもって考え、モデルとなるものを探すと

6202、6204、6205、6536、6538、

5508、5510、5512、

とこちらは一見多岐に及ぶが、

基本的に初期サブとターノグラフ。



何を言いたいかって?

元のモデルが複数に跨らず特定化し易いほど

オマージュ時計はそのオリジナルの

時計像に近い。ま、当然と言えば当然。
(少なくともここで紹介する2社のプロダクトは)

ケンポールは6263ポールニューマン、

WMT369は5513サブの369ダイアル

という具合。

また、

変更を加えたパーツが複数であっても、

「どこかで見たことある」レベルの

微細かつツボを掴んだものなら、

「あり」として受け入れられる。

例えば、12時位置のインデックスの形が

▽でなくバーだとか、竜頭ガードの有無、

デカ竜頭か否か、レッドトップか否か等々。

上のエイジドのアクアダイアルが好例。

いろんなサブに似ているが、逆に

サブのエッセンスを併せ持っている。

レファレンス毎の細部に付き合わせて

これでなくてはダメ!と拘らない限り、

オリジナルモデル由来の機能・デザインを

著しく逸脱しなければ、なんとなく

ヴィンテージロレックスと認識できる。

これは、イイトコ取りの被りのマージン、

つまり、カスリやハズシのストライクゾーン

の問題ね。



冒頭三つのオマージュ時計は、その意味で

極めて正統的なラインを踏んでいる。

ベースモデルがわかり、パーツや意匠に

想定を逸脱した変更がなく、

したがって本家のエッセンスを

ある程度満足のいくレベルで堪能できる。



そういう意味では、改めてケンポールは

逃も隠れもできない。ポールニューマン以外の

何ものでもない。ハズシがない。そもそも

R.X.W.やPRO-LEXは、本家ロレックスの

個々のモデルに対応して製作されている。
(2モデルイイトコ取りの例外が一部あったと記憶している)

ここまで来ると裁判沙汰になるのも頷ける。



対するWMTは、ベースになるモデルが

一つに特定できるものが少なく、

複数に跨ったり、ロレックス以外もあり、

更にパーツ毎の組み合わせが自由な上、
(本国HPでカスタマイズ発注した場合)

エイジングのカスタマイズまで用意がある。

細部に渡って特定単一モデルに特化しない

ある種の揺らぎ、つまり、カスリ・ハズシの

絶妙な塩梅がオタ心をくすぐる。

私はくすぐられて笑い🤣が止まらない

フリークの一人である。



ちなみに、知り合いのオタさんは

私のロイヤルマリンを見て、かく曰う、

「このベゼルのフォントは6xxxあたりのヤツ」
「ベゼルの厚さは◇◯年代半ば〜後半のサブに付いているヤツ」
「プラ風防の立ち上りやドームのカーブ具合は
オリジナルに近いが、◯X X◯ショップが作る
交換風防の方が出来は良い」

何だかんだで彼は、WMTを自ら購入爆笑

こういう方々も、やはり自分の視点で

カスリとハズシのストライクゾーンを決めて

オマージュ時計ライフを楽しんでいる。