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秋色コスモの 機械式時計と趣味のブログ

人生漫ろ歩き 時を刻む
美しいもの、大切なもの、
ありのままに‥‥

「その時計を身につけた10年後
20年後の自分を想像するとよい」
時計選びの際言われることがある。
若い頃や、購入経験の少ない頃には、
こんなコトバが説得力をもって耳に響いた。
しかし、経験と年齢を重ねるにつれて、
もう少し考えないといけないことに気付く。
つまり、その頃外見的にどう映るだとか、
似合う・似合わないとかいう
表面的な問題にとどまらないからだ。

20代、30代、40代、50代それぞれで
この問いかけの持つ意味は違ってくる。
年代に加えて性別や家族構成、職業‥‥と
考慮に入れるべき要因はいくらでもある。が、
これを増やすほど複雑化し、
面倒臭いことになるので、ここでは勝手に
男性時計オタ(オタへの走りを含む)に限定し、
年代だけで一般論として考えてみる。
(そんなに大袈裟にやるつもりはない)

20代にとっての10年後、20年後は30代、40代。
働き盛り。これからそういうことに
金を注ぎ込むことが可能な夢ある年代。
今無理して買う一本が
ファーストロレックスであったりする。
スポロレであれば、使ってもある程度
リセールバリューを期待して保持できる。
その利を活かして30代以降は嗜好の変化に伴い
買い換え、なんてことは想像に難くない。が、
イメージの先として20年後はおろか10年後でも
長過ぎる。そんなに先まで考える必要はない
年代であると正直思う。
2、3年ぐらいの短めがよい。
失敗して学ぶ年代でもあるから。

30代にとっての10年後、20年後は40代、50代。
そろそろ固まってくる自分のステータスに
適った本格的な一本、俗に言う一生モノ
なんて一本を考えたりするかな。

ちょっと資産運用的に買って、
手放す際も値落ちしないでそのまま換金。
次の時計に使うもよし違う楽しみに使うもよし。人生の門出結婚などに伴う記念的購入もあろう。自分へのご褒美的なものも。ただ、続く10年後、20年後というのは、いろんな意味で
自分の人生におけるフェイズが変わる。
このあたりを見越して、保有は短期か長期か、
蒐集も趣味なのか、違う意味合いも含むのか、
長いスパンでの自分のスタンスを
決める必要があるかもしれない。

40代にとっての10年後、20年後は50代、60代。
蒐集のスタンスや時計との付き合い方も
かなり定まっているだろう。10年後、20年後
という区切りが、一番現実味を帯びて
感じられる年代かもしれない。
そういう意味では、コレクションの充実を
図るもよし。一方で、買い換えというより、
第二の人生や老後、終活も見据えて、
集約や処分を考えるタイミングでもある。

50代にとっての10年後、20年後は60代、70代。
20年後はどうなっているかわからない。
自分を取り巻く実情に即して
イメージを抱くのは5年後、10年後など
スパンは少々短くした方がよい。この年代は
肌や体の老化が顕著になり始める。
肌の輝きを失う分、光り物の貴金属や宝石を、
などと言う向きもあるが、人によるだろう。
思い切ってステンレス最新モデルの輝きを
借りる程度でも十分かも。逆に、
重ねた年齢だけシブさが合うようになるから、
ヴィンテージものはもってこいか。
「老後、終活も見据えて、集約や処分を考える
タイミング」という点では深刻度が増す。
逆にこの時期そんなこと考えずに、
蒐集に興じられるのはまた別次元の方々だな。

冒頭の一言は、ショップ店員の
気の利いたアドバイスのようで、実は
無責任極まりないコトバなのかもしれない。
コトバを投げておいて、上記のようなことを
イメージできるかどうかまで、客に丸投げ
というのもね。

なお本記事は、特定のショップの対応への苦情や提言にあらず。徒然なるままに書き綴っただけ。