夜な夜な時計 | 秋色コスモの 機械式時計と趣味のブログ

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テーマ:
「酒場天国イギリス」(中央公論新社)の一節。

照明を落として音楽を聴きながら、
一人内省して呑むウィスキー

‥‥ってことだよな。

ウィスキー文化研究所代表の土屋守氏の

このウィスキーの呑み方は、

なんだか新鮮でカッコいい。



対する日本酒の呑み方を

「食べ物と一緒に呑める」

「連帯、酩酊、喧噪」

「居酒屋には日常を忘れ

ざわめきに身を浸す客がいる」

と氏は評する。



自分の日本酒の呑み方はどうだろう?

日本酒は居酒屋ではまず呑まない。

我が家の食卓で家族と食事中に呑む。

ただし、呑むのは私だけ。食卓を囲んでの

会話はあるから、あえて「連帯」と言えるが

「喧噪」「ざわめき」と言うには程遠い。

また、酒量はコントロールしているので

「酩酊」状態にまで至ることは皆無だ。

この辺りは、根本的に

氏の言う日本酒の呑み方とは異なる。



では、あのカッコいいウィスキーの呑み方を

見習って日本酒に当てはめられるか?

まずは、確認のための自問。

・照明落として呑んだことあるか?

ない。

・音楽聴きながら呑んだことあるか?

ない。

・一人内省しながら呑んだことあるか?

ある。

カミさんが留守の時とか、

出張先のホテル部屋での一人晩酌の時か。



これらを普段自宅でやるかというと、

これは明らかに夕食も済んでから

床に入るまでの時間だから、非現実的だ。

というのも、私は酒は寝る前にはやらない。

ダイエットや健康管理上、午後9時以降には

カロリーのあるものは飲食しないからだ。



ここで改めて断っておきたいが、私は

土屋氏にケチつけたり反論したいのではない。

あのカッコいいスタイルにあやかりたいだけだ。



さて、

「ウィスキーは思考を沈静化させる」

と氏は言う。では、

私にとって等しい効果があるのは何?



よくよく考えてみると

酒ではなく、時計を相手にした時だろうな。

それこそ、床に入る前、照明を落として

薄明かりに浮かぶラインやエッジ、

ダイアルの表情、意匠の醸し出す雰囲気、印影、

そして全体のシルエット。そこに

見かけの褪色やスレなどを通り越した

ヒストリーやストーリーを感じ取る。

自分とのヒストリーやストーリー、

自分と出会う前のヒストリーやストーリー。

あれこれ思いを馳せて楽しむ。

これは酒の力がなくてもできることだ。



そもそもこれは、時計オタなら誰しも

経験があることではないか。そう、

家族が寝静まってから取り出し

夜な夜な一人時計を眺めては悦に入る。

つまり、誰にもジャマされず

時計と対話するということ。

これは酒と違って極めて健康的だ。

肝臓に負担を強いることがないからだ。

しかし、経済的か?というと

そうはなるまい。そこに至るまでに

時間と労力と時計代がかかるからだ。



さて、私にとって

思考を沈静化させてくれる

元祖夜な夜な時計とはどれか?

もちろん、
思い出のこれだろうな
16520R番初期個体。

照明を落として音楽を聴きながら、
一人内省して愛でる時計



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