ラピュタ雲に思う | 秋色コスモの 機械式時計と趣味のブログ

秋色コスモの 機械式時計と趣味のブログ

人生漫ろ歩き 時を刻む
美しいもの、大切なもの、
ありのままに‥‥

先日ゲリラ豪雨の際出現した

「ラピュタ雲」について
(画像お借りしました)

気象予報士の森田正光氏が、

「金床雲、ラッパ雲、朝顔雲などの由緒正しい名称がある。ラピュタ雲と言うのは語彙が足りない」

とあるラジオ番組で言っていたが、

逆に語彙に彩りが添えられたと思う。



語彙は、時代とともに意味を変えたり、

広がったり変化していくもの。

変化の過渡期にあっては、

必ず保守的な考えと進歩的な考えが対峙する。

保守の側からは、

「それは正しい活用の仕方ではない」

「近頃の若者は言葉を大切にしない」等々、

批判が上がる。

が、時間の中で淘汰され、浸透すれば残り、

時として本来の意味を凌駕し、

取って代わってしまうことさえある。



ラピュタは、この時代の人に浸透している

一文化の一アニメ映画に起因するもの。

イメージに直結するから遣い、

誰もが違和感なく受け止め、

浸透しても不思議ではない。

人々が由来など知らずにフツーに

「ラピュタ雲」と言う日も

遠い将来来るのかもしれない。

考えてみるがいい。「金床」も

それが馴染みの時代には当たり前であっても、

今はほとんどの人にとってピンと来ない

シロモノだ。



森田氏の批判がしたいのではない。

今回のこの件は、広く見れば

語彙の拡張の一つのきっかけであり、

「語彙が足りない」という捉え方は

あまりに了見が狭い。むしろ

「語彙を豊かにしている」とさえ思うのだ。

気象学の学術用語云々はさておき、

報道の中の愛称として

柔軟に捉えてもよいと思う。



なお、この朝のラジオ番組は、

曜日によってゲストが固定されていて、

世の中のホットな話題について

様々な分野の方が掘り下げたり斬ったりする。

今回は言葉尻をとらえたような記事に

なってしまったが、個人的には

森田氏担当の水曜が、実は

一番面白く好きでなのである。

気象の話題をあそこまで飽きさせず

興味深く語ってくれる人もいない。



ちなみに、私にとってはあの雲は

「ブランパン雲」爆笑

ブランパンヴィルレのケース形状は
風防からバックにかけて絞り込んであって、
あの雲から真っ先に連想してしまう形。

もちろん、こんな風に連想して

馴染みに思うのは極めて少数であり、
(いや、いねぇーんじゃないか⁈)

こう呼んでみたところで

時計オタの戯言でしかないかな。
(実は‥‥「ちなみに」と言っておきながら矛盾するが、
一番言いたかったのは、この最終段落の
ボールドイタリック書体の所だったのだてへぺろ
その前の部分は全て前置きだったんです‼️)
って、アホか‥‥