対人スキルと言えば真っ先にイメージするのはコミュニケーションじゃないでしょうか。

そしてコミュニケーションの最たるイメージと言えば会話です。

人のコミュニケーションは言葉だけではありません。

これを言ったら気分を害してしまうかな、とか考えると思います。

それは様々な情報から判断しています。

例えば相手の表情だとかですね。

人は話す前から情報を得て会話の判断をしているという事です。

この情報が多ければ多いほど会話の選択肢が増えることになります。

 

 少し極端な例を出すと、手が綺麗な人が2人いたとします。

ですが1人は手に傷があって気にしていたとします。

ですが手が綺麗な事に変わりはありません。

そこで傷のない人に手が綺麗ですね。と言うとします。

その時手に傷がある人を観察しているかしていないかで1つ結果が変わります。

傷を気にしている人なので手について何かを言われる事を嫌がるかもしれません。

ですが自分は綺麗だと思っていて、ちゃんと反応を見ていなかったが為に綺麗だと言ってしまう。

結果傷のある人は少し嫌な思いをするかもしれません。

 

 ちょっと分かりやすい例を作ってみましたが、本当ならこの前に傷がある人が気にしているか観察しておくべきですね。

こういう客観的な情報を観察しておく事で言葉を選んだり、会話の方向性を決めたり出来るということです。

そして観察力があるほど得られる情報量が増えるという事です。

人は無意識に受け取っている情報が沢山あります。

それは9割にも及びます。

表情やジェスチャー、声のトーンやスピード。他にも何かあるかもしれません。

 

 こういう部分を日常で意識して観察することで、観察力を上げることが対人スキルの土台になるはずです。

僕の感覚だと、観察することに慣れるという方が近い感じがします。

意識しているうちにそれが慣れて、どんどん気づく範囲が広がる、という感じでしょうか。

 

 一言に観察すると言っても何を観察すればいいのでしょうか。

それはやはり対象によって変わると思います。

2人で話していれば相手を観察することになります。

職場を理解したいという事であれば、職場の複数の人が対象になります。

どういう人柄なのか、それぞれの関係性はどうなのか。

物事に関してもあると思います。それに関係する人を観察する。

 

 観察するという事は理解を深めるという事です。

何でもそうですが事前の準備が大切です。

観察するというのはこの事前の準備に当たります。

ただこの観察から得られた情報は確定した情報ではない事を知っておく必要があります。

観察というのは客観的な情報になりますが、それでもその情報が正しい情報かは判断が難しいです。

そういう情報は日常の会話から情報の精度を更に上げていきます。

相手の言っている事もそうですし、反応等から情報の更新をしていきます。

 

 傍から見た観察、会話からの観察、これってほぼ常に観察するという事です。

だから前に書いたように慣れという表現を使っています。

常時自然に観察出来ているのと、意識した時だけ観察するのとでは情報量が変わってきます。

意識した時の気づくことも変わってくるでしょうし、意識して観察する前段階での情報量も既に違います。

普段から観察していれば普段と違う変化に気づけることもあるでしょう。
 

 観察を自然に出来るようになるには慣れる他ないと思います。

ただ切っ掛けとしては意識することも出来ると思います。

あと切っ掛けとしていいのは興味を持つ事です。

興味を持ってそれを観察する事が1番の近道かなと思います。

端的に言うと人に興味を持つ。

この人はどういう人なのかとか、関係性はどうなのか、とかですね。

 

 観察するという部分で見落としがちなのは、自分への観察です。

自分が周囲からどう見えているのか、周囲と自分との関係性。

観察するのはコミュニケーションの為です。

コミュニケーションを取るという事は必ず自分が含まれます。

いくら周囲の観察をしていようと、コミュニケーションを取る自分の情報がそこにないと観察する意味が薄くなってしまいます。