理想と現実のギャップがつらい人へ【伝説のメンターによる「自分との本当の向き合い方」のヒント③】 | エッセンシャル出版社のブログ

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理想と現実のギャップがつらい人へ


【伝説のメンターによる「自分との本当の向き合い方」のヒント③】

 

「今、自分には羅針盤が必要だ!」と思う方へ。

面白くて、“ため”になる、ふたりの話、第3回です!!

 


<話をするふたり>

大久保寛司(おおくぼ・かんじ)……ビジネスセミナーなのに涙する人が続出する、10万人以上の行動を変容させてきた伝説のメンター。


西任暁子(にしと・あきこ)……著名人5000人から本音を引き出してきたインタビューのプロであり、スピーチコンサルタントにして歌手で著述家。

 



 

ヒント①はこちらです。
 

 

ヒント②はこちらです。

 

https://ameblo.jp/essential-pub/entry-12619948579.html

 

 

◆理想と現実のギャップがつらい人へ
 

大久保:この本にはいろいろと書いたけど……無理だよね、できないよ。書いてあることを全部できる人なんているのかな。自分で読み返しても落ち込みますよ、私には無理だって(笑)。


西任:ハハハハハ(笑)。でも、読者は驚かれると思いますよ。たぶん書いてあることは全部できると思われてるでしょうから。


大久保:それはどんな著者に対しても誤解だと思いますね。真逆の生き方している人なんていっぱいいるから。


西任:そうですね。自分のために本を書いているところだってありますから。


大久保:うん。ほとんどの人が、「こうやれたらいいな」と思って書いているだけで、実際そうなれているわけじゃないと思っておいたほうが、認識としては正しいと思う。そういう人をたくさん見てきたでしょ? いいこと言ってるし、いいことを書いてるのに、現実のその人は「あれっ!?」っていう……。


西任:はい(笑)。でも、自分でも悩んだことがあります。書いていることがちゃんとできてない自分ってどうなんだろう、って。


大久保:暁子ちゃんはカッコよかったから、ギャップがあって大変だったでしょう?


西任:わたしカッコつけてたから!(笑)


大久保:その分、ひとりになったときに自分を見つめて「ずいぶん違うなぁ~」って思うんだよね。でも外へ出たらまたカッコつけて(笑)。


西任:そうそう(笑)。それでずいぶんギャップが激しかったんですけど……。


大久保:苦しかったでしょう? はたから見てる分にはカッコイイけど、内側から見たら苦しいよね。


西任:めちゃめちゃ苦しいです。でもこの2年休んで気づいたんです。自分は何もできていないなぁって。わたしって何もわかってないし、何もできていないのに、自分ではできているって大勘違いしてたんだって。そう気がついたら……少し楽になりました。


大久保:でもよく2年間、閉じこもってたよね。蛹(さなぎ)みたいにじっとしてたわけでしょ。


西任:2年間って決めてたわけじゃないんですけど、結果的にそれだけ時間がかかったというか……。


大久保:でもよく出てきたよね。蛹のまんま干からびちゃうことだってあるんだから。


西任:それ、わかります。動かないでいると、いろんな体の機能とかも止まっちゃうんですよ。


大久保:冬眠してるみたいな感じなのかな。


西任:そうですね。人に会わないからしゃべることもないし、そうすると自分が止まっていることが普通になっちゃうから、動き出せなくなるんですよね。


大久保:しゃべるのが仕事だった人が、誰ともしゃべらなくなって……おかしくはならなかったの?


西任:おかしくはならなかったんですけど……人と会わないっていうことよりも、何もしないっていうことでおかしくなりそうでした。


大久保:うんうん。


西任:本を読んだり、人と会ったりして「価値」をインプットすることで自己無力感を補うのだし、それをさらにアウトプットすることでまた補っていたのに……。何もしないっていうことは、価値のない自分を直視しないといけないわけじゃないですか。それが苦しかったですね。ナニモノでもない自分を認められないんです。
  
大久保:私はあまりフェイスブックとかやらないんだけど、毎日のように自分のことを書き続けてる人がいるでしょ。あれって、何もしない自分ではいられないからなのか、あるいは自分がそうありたいと願う自分であるかのように書いているのか、そういう人もいるんじゃないのかな。はたから見てるとカッコいいんだけど、本人は常にギャップがあるから、それで突然パタッと消えたりする……。


西任:わたしもそのパターンです(笑)。


大久保:私は昔からホームページもツイッターもブログも何もやってなくて、大久保さんみたいに講演が主の人が何でやらないんですかってよく言われるけど、理由は簡単で、面倒くさいから(笑)。それでも20年間、仕事はいっぱいきてるから。


西任:でも、寛司さんは(本を手に)こんなに素敵なことを伝えてくださっているんだから、まわりからは「できている人だ」って見られるんじゃないですか?


大久保:できてないよ。だから、できてないって証明して歩かないといけない(笑)。


西任:一度もみんなが求める寛司さん像とリアルな自分とのギャップに苦しんだ時期はないんですか?


大久保:(しばし考えて)苦しんではいないけど、ギャップはあるっていうだけの話でしょう。よく見られることを否定はしないし、少しでもそれに近づけていくことが大事じゃないですか。だから、否定はしなくていいんです。「そうね、いいよね、そうなれたらいいね」って。それでいいじゃない(笑)。


西任 :「そうなれたらいいな」と「そういう自分でなきゃいけない」っていう受け取り方の違いが大きいのかもしれないですね。


大久保:そういう自分でなきゃいけないって……無理だよ。だってそういう自分じゃないんだから。


西任:そうなんです。だからそんな自分なのにできると思っていた傲慢(ごうまん)さに気づきました。


大久保:それは傲慢っていうより……勘違いだね。


西任:ハハハハハ(笑)。


大久保:ただし、「自分はこう見られたから、そうありたい」と思ったら、そこへ向かうことはしないといけないでしょ。「自分はまだこの辺だし、そこまでは行っていないからダメだ」じゃなくて、「そうなれたらいいし、まわりはそう思ってくれているんだから努力しよう」でいいと思う。それこそ悩んだってしょうがない。

 

理想を語ることと、実践することは別次元です。

 

 

西任:でも、今の自分じゃダメだ、こうならなきゃいけないんだって思っている人はすごく多いと思うんです。


大久保:それもケースバイケースなんだけど、「自分はダメだ、じゃあ頑張ろう」と思える人は、とりあえず「ダメだ」と思ったほうがいいんですよ。ところが、自分はダメだなと思ってそのまま起き上がれずに倒れてしまう人は、そもそもそんなふうに考えないほうがいいの。


西任:ああ、そうですよね。


大久保:よくいるのが、「ダメだなんて思わないほうがいい」と一辺倒に言う人。でも、自分はダメだと思ったあとに、「よし、もっと頑張るぞ!」と思える人だったら、ダメだと思ったっていいんですよ。


西任:でも、どこかで苦しくなりますけど。


大久保:そうね、それで苦しんでいる人には何て言うかな……。「いいんじゃない、苦しんだら。苦しむのは大事よ」
 
西任:ハハハハハ(笑)。


大久保 :「行き詰りました」って言われたら、「それ最高!」って(笑)


西任 :(爆笑)じゃあ、寛司さん自身は「自分はダメだ」って苦しい時期、自己否定の時期ってなかったんですか?


大久保:そんなのしょっちゅうですよ。「あ、ダメだな。次はちゃんとやんなきゃ」って、今もその連続です。だから日々一瞬一瞬、振り返っているようなところがあります。

この間もね、東北新幹線の中で、通路を挟んだ隣の人がキーボードを叩いていて、その音がすごく気になったわけ。やっている本人は気がつかないものだし、不愉快をばら撒こうという気はないんだろうけど、知らずにまわりを不快にしてることってあるでしょ。また、早く打てる人ほどカチャカチャうるさいんだよね。エンターキーを「パンッ!」て叩いたりして、あれうるさいんだよ(笑)。


西任:ハハハハハ(笑)。


大久保:昔だったらムカッとしてたけど、「すみません、もうちょっとキータッチをソフトにしていただけますか?」って言えるようになったんです。ほら、「嫌な言葉を伝えるときは笑顔で」って、一応自分のセミナーで言っているから(笑)。


西任 :(爆笑)


大久保:そう言うとね、9割以上の人が、「あ、大変失礼しました」って小さくなることが多いんです。でも、その人は睨みつけてきたのね。それで思わずムッとしてしまった。「うるさいから言ったんじゃないか!」って、胸の内がモゾモゾするわけよ。不愉快な人だなあと思って。


それで、宇都宮に着いたから私は降りるんだけど、こちらが言ったあとに少しでも静かにしてくれたら、「ありがとうございました」って言うのが、自分の価値観からするとカッコいい生き方なわけ。でも、そのときはムカッとしてるから言いにくいわけよ。

それでも一応、礼を言ったの。そうしたら相手はすばらしい笑みを返してきたの。「たいへん失礼しました」って、それまでとはまるで別人みたいな顔で言うわけよ。それを見て、「あぁ、不愉快に感じているオレはまだまだだなぁ~」って思いましたね(笑)。


 

このお話の内容は、youtubeでも、ご視聴いただけます。

 

 

 

 

*この記事は、西任さんが主宰する Akiko's Book Club の動画をもとに、編集部の方で、再編したものです。
 

 

■ニシトアキコチャンネル

 

 

大久保寛司( Okubo Kanji )

「人と経営研究所」所長。


日本IBMにてCS担当部長として、お客様重視の仕組み作りと意識改革を行う。
退職後、20年間にわたり、日本中のいい会社を訪ね回り、人と経営のあるべき姿を探求し続けている。

「経営の本質」「会社の本質」「リーダーの本質」をテーマにした講演・セミナーは、参加する人の意識を大きく変えると評判を呼び、全国からの依頼が多数寄せられ、延べ10万人以上の人々の心を動かしてきた。特に、大企業・中小企業の幹部対象のリーダーシップ研修、全国各地で定期的に開催されている勉強会では、行動変容を起こす人が続出している。
 

著書に『考えてみる』『月曜日の朝からやるきになる働き方』『人と企業の真の価値を高めるヒント』など多数。「『やり方』(HOW TO)から『あり方』(BEING)へ」をテーマにした『あり方で生きる』を上梓。

 

 

 

◆書籍『あり方で生きる』のご紹介◆
「やり方」(HOW TO)から「あり方」(BEING)へ。どんなに「やり方」を学んで、「やり方」だけを変えても、それだけでは、決してうまくはいかない。自分の「あり方」を見つめ直し、心の原点に戻ることで、自分も周りも幸せにする「生き方」。10万人以上の行動を変容させてきた、伝説のメンターが問いかける「自分が変わる」ための50の言葉と向き合うための一冊です。
著者本人による「VOICE NAVIGATION」もご視聴いただけます。

 

 


西任暁子(Nisito Akiko )

大阪生まれ、福岡育ち。
アメリカへ高校留学した後、慶應義塾大学総合政策学部に入学。
在学中からFMラジオのDJとして第一線で活躍し、独立後はスピーチコンサルタントとして活動する。

その後、すべての活動を休止。自己探求の2年を過ごす中で、自己の本質に気づく。現在は、オンライン読書会「Akiko's Book Club」や自己の本質に出会うための「Akiko's LIFEclass」、またYouTubeなど、自分に出会い、自分を生きるための学びの場を創造している。

著書に『「ひらがな」で話す技術』(サンマーク出版)、『話すより10倍ラク!聞く会話術』(ディスカヴァー)、『本音に気づく会話術』(ポプラ社)、『タイプ別対処法を伝授! 伝わる話し方のコツ (超役立つ! 社会人の常識手帳)』(ナツメ社)音楽作品に『ふたりでみてたもの』(LaRA名義)、『If you go away』(ポリスター)など。

 

 


◆書籍『本音に気づく会話術』のご紹介◆
会話をするとはそもそもどういうことなのか、話はなぜ相手に伝わるのか、どうして多くの人が感情に振り回されてしまうのかなど、普段当たり前に行っているコミュニケーションについて根本から考えていきます。ビジネスシーンに限らず、大切な家族や友人との関係作りに役立たてられる、あらゆるシチュエーションに応用可能な実践的会話スキルが身に着く一冊です。

 

 

 

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