練馬区と武蔵野市の境目に住んでいます
フリーランス ピアノ調律師 のブログ🎹
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今日は午前・午後とも
『引っ越し後のピアノ』でした。
ピアノは環境が変わると1〜2年くらいは不安定で
不具合が起きやすいです。
音が下がってる、音色のムラ、ノイズなど…
そのままで弾かれていると
故障の原因になったり、
『なんか弾く気がしないな…』
と悲しい思いをしてしまうことにも…
ピアノ移動後しばらくは
短い間隔で調律を入れてあげることを
おすすめします。
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◆午前：平塚市のお客様・カワイKU-5Dの調律
7年ぶりに調律のご依頼。
ご連絡いただけて嬉しかったです。
ようやくピアノを弾ける！と思ったら
すごい音になっていた…とのこと。
弾いてみると
音もタッチもボヨーンとしていて、
ピッチは430Hz(半音の半分くらい低い)
メカニックはパーツ間の隙間が広がり
かなり弾きにくい状態。
7年前はお引越し後の調律。
今のほうが乾燥しているお家なので
環境変化の影響かと思われます。
懐かしい話や最近の話などしながら
まずは各所のチェック。
お部屋は25℃/50%、ピアノにとって最高です。
私も快適に作業させていただきました。
調律は3回。
まずざっと2回通り調律して440付近で落ち着かせ、
掃除とメカニック修正。
乾燥により空いてしまった隙間も適切に直し、
タッチを安定させてから
仕上げの調律。
調律が進むにつれて
響きが濃く厚くなっていきます。
これがこのピアノの本来の声なのだろうと感じます。
ハンマーフェルトの弾力が失われているので
バウンドする感触を戻すために
音を聴きながら針を刺して弾力を修正。
ご試弾いただいて
『きれい！またこのピアノが好きになった！』
よかった、嬉しいお言葉をいただきました。
この瞬間のためにピアノ調律師をやってます。
…と言っても過言ではありません。
ありがとうございました。
───
◆夕方：鶴ヶ島市のお客様・ヤマハC3Aの調律
2月に初めて調律を見させていただき、
次回7月予定でしたが、湿度変化が大きく
早めにご連絡くださいました。
中低音域の音が高くなっていたのと、
次高音域(写真)の音色のばらつきがひどく、
弾いてみると
次高音のほうは複数の原因がありそうな感触。
「少し長く時間かかります」とお伝えして
作業スタート。
音色のばらつきは
ハンマーフェルトと弦の当たる位置のズレが原因。
ハンマー取り付けのネジがゆるんでいたので
位置をしっかりの直しながら増し締めして
当たりを合わせ、
関連するメカニックパーツも修正して調律。
音を聴きながらハンマーフェルトの弾力も修正。
やわらかいところと硬いところの感触を捉えて
一本針でていねいに刺していき
ばらつきを整えていくと、
音色も揃っていきます。
ご試弾いただき、
『きれい！別のピアノみたい！』
作業の方向性はこの感じで良いとのことで
無事喜んでいただけて何よりです。
やはり喜んでいただけるのは嬉しいです。
ありがとうございました。
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