調子の良い時ほど自己観察を | 音楽家のためのアレクサンダー・テクニークレッスン〜フルート奏者嶋村順子

音楽家のためのアレクサンダー・テクニークレッスン〜フルート奏者嶋村順子

♪アレクサンダー・テクニークを演奏に生かすレッスン♪
~ココロを自由に、カラダも自由に、自分らしく生き、演奏する~
アレクサンダー・テクニーク教師&フルート奏者の嶋村順子です。
演奏者の心理的・身体的問題を解決する方法を探求しています。

例えばアンブシュアを探究する時に、

口元だけでなく顎や頬の筋肉にも目を向けてみるとどうでしょう。

 

よーーく観察すると、

意外にも唇から遠いところの筋肉同士のひっぱり合い(拮抗)が働いていることに気づくかも。

 

表面的に変化が無いように見えたり、その部分は使っていないと思っていても、

よーーく観察してみたらどうでしょう。

 

・音域や音色、強弱によって「口元・顎・頬」などの筋肉の張力バランスはどんな感じ?

・使っている意識はある?

・または使わないように意識している?

 

ここまでは表情筋の観察。

さらに口の中の様子もよーーく観察してみたらどうでしょう。

 

・舌や軟口蓋や喉の奥、鼻腔の様子は?

・自分はどこをどうやっている?

・それは意識的?それとも無意識?

・アンブシュアの筋肉バランスと、口の中の様子とは、どう関係している?

 

顔のこと、口の中の観察の次は、

それらと息との関係も、よーーく観察したい。

 

・息の種類(強弱など)によってアンブシュアや口の中はどうなっている?

・出したい音色により、どこをどう使い分けている?

・それは意識的?それとも無意識?

 

そしてその次は、、、(エンドレス)

 

 

普段当たり前のようにやっていることに関心を向け、自分が「どうやって」いるのかを知ることは、

動きを修正して望ましい状態を見つけ出すのに役立ちます。

 

この先もし良好な状態を大きく見失った時には、この観察体験が良い参考資料になるはずです。

演奏で調子を崩したり、今までのやり方に疑問が起きたとき、より良い方法を人は探します。

でも、なかなか見つからない、どう調子を戻せば良いか分からないことはよくあります。

 

人間だもの、誰にでも調子の波はあります。

 

でも、その時に「望ましい状態」へ帰る方法をある程度明確に知っているか、
または曖昧にしか分からないかで、苦労の度合いは変わってきます。

 

 

練習は楽譜を読み込んだり、楽譜通りに指を動かしたり、音を間違えないようにしたり、
なかなかに忙しいものですが、

日頃から「自分は今どうやっているか」をウォッチングしてみることをおすすめします。

調子の良い時ほど、落ち着いて客観的に全身の動きに気づけますから。

 

 

(先日、久々に上野の演奏会に行ってきました。音楽活動が徐々に再開されて嬉しいですね♪)

上野駅前はずいぶん綺麗に

 

東京文化会館

 

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嶋村順子
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