読了しました。


野村修也『年金被害者を救え』(岩波書店)

http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/0/0243020.html


年金記録問題について、政府側の調査委員等を務めている野村先生による一冊。

年金記録問題について要点をまとめ、野村先生の考える解決への道筋を示しています。

年金問題はほとんどの国民に関係することですから、多くの方に一読をすすめたい本だと思いました。

(野村先生は、商法学者であり、弁護士でもありますが、法律の素養がなくても読める本になっていると思います)


野村先生が示している年金記録の被害者を救済する方策については、ほぼ共感しました。

その方策については、今後の選挙の結果による政権交代の有無に関わらず、一日も早く実現してほしいものだと思いました。


ただ、この問題を考えるに当たっては、被害者救済だけでなく、原因究明と再発防止策も必要だと思います。私が読んだ限りでは、行政内部に設置された各種の調査委員会は、捜査機関のように強制力がないにも関わらず、年金記録問題の原因をかなり突き止めたように思います。野村先生をはじめ、各種調査委員会等の方々には敬意を表したいと思います。


同時に、このような問題が、二度と起きてはならないと考えます。そのためには、徹底した原因究明に基づく、再発防止策の策定と、その再発防止策の行政現場レベルでの実施が求められると考えます。年金被害者の救済と同時に、こちらの視点も忘れずに持っていかなければならない、と改めて痛感しました。