水曜日の夜、
娘(お姉ちゃん・りりちゃん)の「お題の発表会」のため、
配布用の工作を作っていたら朝を迎えてしまいました
なんとか間に合った~。25人分作りました。先生の分もあります。
木曜日の午後の授業(つまり、朝を迎えたこの日の午後の授業)に、りりちゃんが他の子(モイラちゃん)と一緒に、「ガレット・デ・ロワ」について発表することになっていたのですが、
ただしゃべるだけでは面白くないので、遊べる工作があればいいんじゃないかな?と思って作り始めたら、作りながら「1人でも複数人でも遊べて、”あたり”を変えられる仕組みにしたい。」と思い始めてきて。
この”回転式”(回すと★の位置が変わる)の仕掛けを考えるのに時間がかかり、深夜2時頃から一気に25人分を仕上げていったら、あっという間に朝になってしまいました。
朝の7時半に完成って・・・ほんとギリギリ寝不足で手はブルブル。
机周り(机の上、下)は、人に見せられないくらいの紙くず、試作品の山。
なんでこんな(発表前日の夜)ギリギリに作ることになったのかというと、
その「お題発表」のことを知ったのは発表2日前の火曜日の夜。
水曜日の16時~18時にモイラちゃんの家で子ども同士だけで打ち合わせをさせたら、
話す内容を紙に書いただけで終わってしまい、通しでの練習はなし。
こんな時に限ってパパの帰りは遅い(深夜だ)し、フランス語の手助けは私にはできない。
メモ書きを見ながらでも全く話せないりりちゃんの様子を見て、これはヤバイな、
何か付け足さないと!と思ったのです。(←工作を作った本当の理由。)
みんなが喜ぶ(楽しかったと思える)何かがあれば、どうにかなるんじゃないかと。
りりちゃんもモイラちゃんも、この工作作戦で、少しでも楽しくしゃべれたらいいなと。
フランスの子ども達の宿題は親がやるもの(親がいないと出来ない宿題)じゃないかと思うのですが、宿題だけじゃなくて、この「お題発表」でも親が巻き込まれ振り回されています
「お題発表」の授業(?)は、
去年から、月曜と木曜の午後の時間に一日1人(1組)のペースで、与えられた(自分たちで決めた)「お題」についてみんなの前に立って発表していて、初めは1人での発表だったのが(りりちゃんは1人発表がありませんでした。適当ですね。)、途中から2人のチームでの発表になって、今その真っ最中。娘の話では2人の次は3人でになるとか!?
いつ自分たちの発表の番になるかは数日前に知るらしく、
子ども達はそういうことをはっきりと親に言わないので、親も気にすることなく数日を過ごし、
ある日突然(子供を迎えに行った時に)「ママ、明日、○○ちゃんと発表があるよ!」と言われて、親(特にママ)は大慌てするのです。
そして、ママは急いでチームを組んだ子の親に連絡を取って、どうするかを決めて、その夜は発表の準備で徹夜するはめになるのです。
「ケーキ」がお題だった子は、発表前日の夜にママが急いで材料の買い出しに走りケーキを作り持って行き、その子供はケーキの作り方を発表したのだとか。
「ガレット・デ・ロワ」のお題のことも
火曜日の夜にチームを組んだモイラちゃんのママから突然メールが来て、
「木曜日に発表があるから、水曜日の午後に会いませんか?」と。
私も主人も「え? 発表ってなに?」と、りりちゃんに対して大爆発。りりちゃんは大泣き。
というか、モイラちゃんのママを知らないし・・・初めましてだし・・・。
なんで電話番号を知っているの?と思ったら子供同士で教え合ったようです。
だから、あの時、りりちゃんがしつこく電話番号を聞いてきたんだな。
でもなんでそんなこを聞くのか分からなかったので「面白がって言いふらすんじゃないよ!」と忠告していたのです。
・・・そういうことだったのかと後から納得。いろんな状況がつながりました。
親まで巻き込んでやっている子・家庭がどれくらいいるのか分かりませんが、
日本人のママさんにしたら、「しっかりやらなくちゃ」と思うので、ガンバリマス。
りりちゃんの初めてのお題発表は去年の11月にありました。
先生の思いつきで、同じ日仏の子供同士で「日本の紹介」をしてみたら?と。
この時も、お題発表のことをもう1人の日仏の子のパパさんから聞いて、
「なにそれ?本当にやるの?困るんだけど!」とママ同士で驚き困惑したのです。
でも、「どうせやるなら、とことん日本の紹介をしよう!」と気持ちが変わって、ちょうど2週間のヴァカンス中だったのに、お互いの予定を調整して家族総出で2回会って、打ち合わせをしました。
フランスー日本の距離について、生活習慣について(玄関、お風呂など)、
文字(ひらがな、カタカタ、漢字)について、着物や琴について、食べ物について、
季節について、日本の歌をCDに合わせて歌う・・・などなど。
5分でいいらしいお題発表は30分になっていたと思います。
しかも、2人ともメモ用紙は見ずに、暗記&自分の言葉での発表に挑戦。
「お題発表」の授業は、
先生が発表の仕方について何かアドバイスしたり、指示するわけではなく、
ただ「お題について発表してください。」というだけらしいので、
子ども達も親も、何をどうすればいいのか本当に困ります。
でも、何も決まっていないからこそ自由に発表できるという利点もあります。
子供によっては、1分くらいの文章でバーーーとしゃべって終わりだったり、
メモした用紙を見ながらザーっとしゃべって終わりだったりするらしく、
最後に先生から「あなたの評価はB」だとか「C」だとか「Aマイナス」だとか言い渡されるのだそうです。
さてさて、親も子供もめちゃくちゃ頑張った「日本の紹介」の発表では、
結果、かなり出来が良かったらしく、他のクラスに行って発表させられたり、校長先生の前でも発表させられたんだとか。もちろん評価は「A++」。最高にいい評価でした。
発表の翌日には、他の親や先生から「いい発表をありがとう。」と言われ、
私たち親は「本当によい発表だったんだね。良かったね。」と、
「子ども達にとってもいい経験になったよね。」と言い合いました。
ちなみに、この「日本の紹介」の時も徹夜して工作をしていた私。
日本の紹介発表の時よりも全く準備も練習も出来なかった今回の
りりちゃんの「ガレット・デ・ロワ」の発表はうまくのでしょうか・・・
帰宅したりりちゃんに「どうだった?」と聞くと、「うまくいった!」と。
しかも、「先生がママに、”ありがとう”のメッセージを書いてくれたよ♪」と連絡帳を見せてくれました。「マダムへ・・・」。ママのゲーム工作は大好評だったようです。
で、「ガレット・デ・ロワ」の発表の評価はというと「AA+」。
「A++」は意味が分かるけれども、「AA+」って何????
主人は、「りりがAで、ママがA+」じゃない? と笑って言いました。
ま、確かに、ママは相当がんばったけれども苦笑
りりちゃんだって、朝早くに起きて練習をして、少しはスラスラっと言えるようになったんです。
ママは工作を作ることしかできないけれども、りりちゃんはみんなの前に立ってフランス語で発表するんだから、りりちゃんだって凄いのです。
親が子供の授業(課題)に対して、ここまで手伝ってもいいのか分かりませんが、
先生もクラスの子もみんな喜んでいたようだし、帰宅後のりりちゃんはウキウキだったし、
ママが頑張っている姿を見て、りりちゃんも頑張れるんじゃいかと思うし、
ま、、、そこら辺は自由な国だからいいのかな?と。
ちなみに、りりちゃんは7歳で、
フランスでは2年生(CE1)なのですが、日本では1年生。
7歳にこんなことをやらせる授業なんて早すぎません?
このお題発表、いつまで続くんだろう...。