自営業者は住宅ローンを借りにくいといわれています。金融機関によっては、自営業者というだけで難しい顔をするところもあります。


これは普通の会社員と違い、自営業者の場合は、自分で自分の収入を申告しているからです。

つまり、節税を目的に経費を多く計上し、利益を圧縮するという所得操作を行っている傾向が強いからです。

こうした所得の調整は、税金面での負担が軽くなる一方で、いざ住宅ローンを借りようとする際には、マイナス要因になります。

通常の会社員等の年収に該当する自営業者の所得とは、売上高から経費を控除した課税所得を指します。

この課税所得そのものが上記の理由により、住宅ローンの審査においては、あまり意味を持たないのです。

自営業者の方は、通常3年分の確定申告書等の書類を金融機関に提出することになりますので、住宅ローンを利用するときだけ黒字にすれば良いというものではなく、3年間を通じての売上高や課税所得が安定していることが求められます。

従いまして、自営業者の方が金融機関の住宅ローンの審査に通るためには、少なくとも3年前からしっかりとした申告等を行っていく必要があります。


今日で、このシリーズは終わりです。