ご来店した品のいい中年女性とよもやま話をしているうちに、女性がピアノの先生をしているのだと知った。合唱団のピアニストをやっていたこともあるそうだ。

 

 

ああ、それはそれは・・・・で、そこから合唱の話でひとしきり盛り上がって、マスクなんかして合唱やるなんて信じられないというところで「はげどう」だった。←「激しく同意する」の意味ね。WW

 

 

因みに、「パートはバスでしょう?」と言われた。やはり私の声をテナーと判断する人はいないようだ。

 

 

肝心の商売の方なのだが、私が勧めた屋久杉の印鑑を気に入って注文してくださったのは嬉しかった。

 

 

 

 

屋久島に生える杉で1000年以上のものを「屋久杉」と称しているのだが、伐採は禁じられているので、倒木とか埋もれ木からしか印材がとれない。従って高級印材とされ、値段は象牙と変わらない。

 

 

3年ほど前に、試しに3本だけ仕入れたのだが、同じ値段ならと象牙を注文するお客さんばかりで全然売れなかった。

 

 

屋久杉15ミリの定価は18,000円にしてある。これをおまけして17,000円で売る予定だった。ネットで見ると同じものを26,500円で売っているので、これでも随分お得な値段なのである。

 

 

それを「初売り」の嬉しさと合唱談義の盛り上がりのために「もってけどろぼう!」の気分になって、11,000円で契約した。

 

 

屋久杉ならぬ「安過ぎ」かなとも思ったが、いくら値打ちのあるものでも売れなければゼロ円のままである。損失を出さないうちに見切りをつけるいい機会だと思った。

 

 

売主が喜び、買主が喜ぶ。これが最高の商取引なのである。

 

 

 

お客さんに帰りがけ、虹が出ていることを教えられた。