ダール・エシド博物館から

一旦メディナを出て

外壁沿いにあるバスの発着所を通り抜け

勧誘された辺りへと急ぐ。

さっきの客引きの人を見つけ

乗り場迄案内してもらう。

「海賊船ハンニバル号」

乗船。

まだ乗客は少し。

それでも少しずつ乗って来る。

中の様子を写真撮りながら待っていると

スタッフの男の子から、メモ用紙を渡される。

これがランチの引換券になるらしい。

何も書いてないただの紙切れ。

一瞬、意味わからなくて

へっ？何？って顔したら

ランチをもらう時に必要だからと

もう一度説明され

「わかった？」

と念を押された。（苦笑）

でも、ただの紙切れ渡されたら

何これ？ってなるよね。

時間は11時なった。

割と人は乗って来たよ。

でもまだ出ない。

下の入口を見てるんだけど

まだお客さんを呼び込んでいる感じ。

11時はもうとっくに過ぎたけど

まだお客さんは乗り込んで来るし

急がせてるわけでもない。

ん.... 出る気配がない。

それどころか別の客引きがチケットの束を手に

向こうに歩いて行ったよ。

まさか、まだ人集めに行った？

時間過ぎてるわけだし（30分過ぎた）

いやもういいんじゃない、もう出そうよ。

それでも人がチョロチョロ乗って来るから

まだ行けるって思うんだろうけど

もういい加減、いいだろ！

船上はガンガン爆音なダンスミュージックで

若者たちはノリノリ。

ほれ。ほれ。

盛り上がったところで出航しようぜ！

でもまだ出ない。

あっ、客引き、お客を連れて戻る。

(苦笑）

やっと、11：50になり出航。

出た。出た。

この時間感覚。

定刻って何ですか...？

遊びに来てるのに何事？

って感じだろか....

そうよね。

たった50分遅くなっただけだもんね...。

（苦笑）

海上は気持ち良し。

良かった天気が良くて。

乗船客は外国人らしき人たちと

国内の人たちで半々ぐらいかな。

踊りながら盛り上がっている中に

ヒジャブを被っていない若い女性もいて

ジーンズに高いヒールの靴を履いている。

彼女はチュニジア人かな？

一緒にいる女性はムスリムの人だけど。

ヒジャブを被っている女性も

綺麗な人が多くてメイクもバッチリ。

ネイルも鮮やかな色でバッチリだったりする。

私含め、外国人女性たちの方がぜんぜん地味。

爆音で盛り上がる船上の雰囲気に

いまいち馴染めてない金髪の女性が

しかめ面して座ってるのが、ちょっと笑えた。

と、ついつい人間観察。

ショーもあった。

無数の太い釘が飛び出た板の上に横たわる海賊。

その上に若い女性が乗っかり体重をかける。

針のムシロ。

海賊はそんなことでは音を上げない。

次はもっと巨漢の男が踏みつける...

そんなショーもあった後は、ランチ。

バイキングスタイル？

どんなのかと思ったら

ワンプレートにサラダと小ぶりの揚げた魚が2尾。

行列に並び、その皿を受け取ると

追加でパンが乗せられる。

え？これだけ？

（苦笑）

それもフォークなんてないから手で食べる。

魚は手で食べられるけど

サラダはどうするの？

みんなの見ていたらパンで取って食べてる。

やってみると食べられる。

サラダの味付けも良い。

それに魚が揚げたなのか温かくて美味！

ペロっと完食。

写真撮るのも忘れたぐらい

唖然として食べ始めたランチだったけど

なかなか美味。

そうよ、これは海賊船なんだから

ランチはこんな感じなのよ。

豪華ではないけど味は悪くない。

ハンニバル号なんだし。

ってことでそろそろ下船らしい。

もうね。

下船しそうになると人が出口に殺到するんだわ。

私は早く駅に行こうと思ってたから

早めに出口の前に陣取ってたのだけど

何、何、出る時は急ぐんだ....。

もしかして、せっかち？

で、着岸して扉が開いたら大急ぎで下船。

駅に向かって大急ぎ。

時間は13：30。

出航に50分遅れても、戻って来たのは30分遅れ。

端折るんだ...

（笑）

でも面白かった。

良かったよ、声かけてもらって。

値切ってくれて。

と思いながら駅へと急いだ。

＜つづく＞