金沢21世紀美術館にも視察に行きました。
この美術館はシビックプライド向上に間違いなく一役買っている施設、と思いました。
我が街にこんな素晴らしい美術館がある事、誇らしいだろうなぁ、と…
【新設時の市民理解】
各地で公立美術館の赤字が問題になっており、
当初金沢でも市立の美術館を新しく作ることに対し厳しい目が注がれていた中、
市民の皆様に向けシンポジウムやワークショップを多数開催し丁寧に対話を重ねる事により
理解促進をはかっていったそうです。
2004年の開館から1年間で地方都市の公立美術館としては驚異的な157万人の来場者が。
2006年8月に入館者数250万人を突破し、2011年8月には入館者が1000万人を突破しました。
【子ども達が芸術にふれる機会を】
<親子や子ども同士で気軽に立ち寄って表現を楽しむための空間>
としてキッズスタジオがあります。
ここではアーティストによるワークショップの開催や親子・子ども向けプログラムを様々実施しています。
また、金沢市内の小中学校との連携事業として、
・市内全小学4年生を招待するプログラム「ミュージアム・クルーズ」
・市内中学校と連携しアーティストとワークショップを行うプログラム「中学生まるびぃアートスクール」
を開催。
地域の子ども達が芸術に触れる機会の創出を積極的に行っています。
【美術館全体が「交流とコミュニケーションの拠点」】
広場では市民創発「まちの広場」の機能をもたせにぎわいを創出しています。
駆け出しアーティストの挑戦の機会提供もあり、美術館が地域の人々の交流やコミュニケーションの拠点となっていました。
どのプロジェクトも<地域との交流>を大事に上手に実施しているのが印象的でした。
金沢21世紀美術館にもコミュニティ形成のヒントがいっぱいでした。