えりの恋愛~初彼との別れと2つの出会い -4ページ目

2005 8①

愛に報告するとやっぱりな、くらいで特に驚いた様子はなかった。
むしろ恋愛にはあまり興味がない方で、ふーん、くらいだった。
前に恋バナをした時も彼氏なんていたこともないしそんなにほしくもないと言っていた…

そんなこんなでテストを終え、8月に入った。


最後のテストの日、まだデートもできてない私たちに周りが気をもんでたらしく(笑)、男女6人で花火をしようという話がでた。
言い出したのは旅行部の芝コンでゆっきと一緒だった岸和田君。
ゆっきは岸和田君と木下君の3人でいつも授業を受けている。
木下君とは話したことがないけど、見た目はひょろ長い感じでいい人止まりな雰囲気が出てる人(笑)
そして女の子は私と愛と美穂ちゃん。
美穂ちゃんは私と愛の近所のマンションに住んでいていつも一緒に帰ったりしていて仲が良いのだ。
おとなしめだけどボケ具合が面白い、メガネの似合うコだ。

「じゃあ皆が帰省する前にやろうぜ!!
岸和田君は言いだしなだけあって張り切っている。
岸和田君は背こそ低くて165ある私とあまり変わらない高さだけど、元野球部で体はがっちりしてるから男らしさはある人だ。
こういうイベントも好きらしい。
そういうのってちょっと好印象キラキラ

とりあえず日時とゆっきんちに集合ってことだけ決めて、帰ることになった。

2005 7

春が過ぎて暑くなった頃。
ついに初めての期末テストの時期を迎えた。
やはり専門に力を入れるので一般は適当にしか勉強しない。
特に美術史なんて暗記するだけの科目。
前日に徹夜で覚えればいい話なので平井君と一緒に勉強、なんてできそうになかった。

でもでも!!

授業が一緒になって格段に話す機会は増えたキラキラ
平井君は時々授業サボる人だからたまにこなかったりしたけどそういう日はどうしたの?ってメール送ったりなんかしてにひひ
私の中で平井君の存在は大きくなってた。
でも私と2人の授業をサボるあたり、彼は私のこと何とも思ってないんだろうな…。
ただ久々の恋は楽しくて、毎日ドキドキしていた。

そんなある日。


水曜日で授業が早く終わり家で勉強していた私。
携帯が鳴った。

メールだ。
平井君からの…

「今時間ある?ちょっと話があるんじゃけどニコニコ

え?
えぇ!?

まさか!?あせる


いや、明後日が美術史のテストだからさぼってた日のノート貸してほしいとかかもしれない。
いや、きっとそうだ!!

「大丈夫だよキラキラどこで会う?」

おそるおそるメールを返す。

「じゃあ4時に公園で台風
え?
ノートとかはもっていかなくていいの?
そんだけ?
本当に話があるだけ?


頭の中にはてながいっぱい浮かぶ。
心臓がどきどきいってる。

いや、期待するのは止めよう。
そんな都合のいいことあるわけないビックリマーク
私なんかにまさか…

ひとりで悶えながら時計を見ると時間は3時半。
公園はこの辺には1つしかなくうちから徒歩で5分だ。

余裕をもって10分前に家を出た。



公園に行くとバスケのゴール下に彼はいた。
「平井君」
声をかけると彼は笑顔でこっちを向いた。
「来てくれてありがとう。ちょっと座ろうか」
彼に促されるままベンチに座る。

「今日呼び出したのは恵里の気持ちが知りたいってのもあって…」
「え?」
突然切り出された話にうろたえてしまう私。

「俺はなんていうか…恵里のことが好きっていうか…その…」
いつもさわやかな平井君がしどろもどろで話す。
そんなに緊張されたらこっちもよけい緊張しちゃうじゃん!!

「その、付き合ってほしいんだけど」
最後は言い切って私の顔を見る彼。

やばい、展開が早すぎてついていけない!!
顔が赤くなっていくのが分かる。
照れ笑いも止まらない。
「私も、付き合いたい…かな」

はっきり言い切らなくて下を向く。
彼がしどろもどろになるのも分かるわ…
自分の気持ちをはっきり言うのってすごい恥ずかしいあせる

彼は嬉しそうに微笑んで私の手を握った。
男の子に手を握られるなんて小学生以来だから思わず身体がびくんと動きそうになった。
夏の暑さでお互いの手は少し汗ばんでいる。
でも好きな人の手だから汚いとも不快だとも思わなかった。
むしろ嬉しかった。

「ありがとう」

そういうとより手をぎゅっと握って、離して、彼は立ち上がった。

「俺のことあだ名で呼んでほしいな」
「なんてあだ名なの?」
そういや皆平井か平井君って呼んでるからあだ名は聞いたことない…
「予備校時代はゆっきって呼ばれてたからそう呼んで」
彼は一浪してて実は1つ年上だった。
「ゆっき…」
それなら普通に下の名前で呼んじゃだめなのかな?
なんて思ったけど聞けなかった。
「またいつでもメールしてな。とりあえず勉強あるし帰るか」

!?
もう帰るの?

なんだか拍子抜け…
でも彼氏のいたことない私にはどうしていいか分からず解散した。


帰ってからも興奮が冷めなくてすぐ愛にメールを送った。
「彼氏ができた!!
返事はすぐきた。
「平井君?」
「よく分かったねあせる
「今日の夜うちでご飯食べへん?にひひ
その誘いを断る理由はなかった。
こういう時同じマンションって楽…

2005 4④

一応平井君のメアドはゲットしたが、メールなんて送れずに一週間が過ぎた。
そんな時、愛からお誘いを受けた。

「なぁ、今日サークルの新歓コンパにいってみーひん?」

新歓コンパ…

新歓というか勧誘コンパである。
私の大学は水曜日は午前しか授業がないため、水曜日はサークル活動が活発なのだ。
そして今日は水曜日。
サークルにもちょっと興味があったためもちろんその誘いにのった。

「どのサークル見るの?」
愛は中学ではバレー、高校では水泳をやっていたかなりの体育会系だ。
見た目の細さからは全く想像つかないが…

そう、愛は華奢だ。
その表現がぴったりだ。
小さい顔に細い手足。
水泳部だったとは思えないほど色も白い。

前に顔が小さいことをほめたら水泳のせいで肩幅が広いからそう見えるだけだと言われてしまったが。

「もうスポーツは趣味にしたいから遊びのサークルがいいと思っとんねん」

万年帰宅部の私には嬉しい話だ。
今更運動なんてできないあせる

「そんでな、平井君もサークル探してて今日旅行部行くってゆぅてたからうちらもいってみーひん?」


…え!!
平井君と!?

もしかして結構メールしてるのかな…
私なんて一回もしてないのにあせる

そんなことを思いながらもとりあえず頷く。

「じゃあ決まりな。5時かららしいから一回帰ろ」

買ったばかりの自転車で私たちは帰宅の路についた。


5時。
私たちは再び大学にやってきた。
旅行部は分かりやすく大きく「旅行部」と書いた看板を持って立っていた。
私の大学の勧誘コンパは大学の敷地内にレジャーシートを敷いて缶ビールや缶チューハイを飲む芝コンパ、略して芝コンが主流らしい。
旅行部も例外なく芝コンをしていた。

私たちがレジャーシートに座るとすでに一年生は何人か座っていた。
その中に平井君と同じ学部の岸和田君がいた。

「平井君ビックリマーク
愛が声をかける。
「おぅ」
平井君が笑顔で右手を挙げる。

なんだか嫉妬のようなもやもやとした気持ちでいっぱいになった。

愛と2人で平井君と岸和田君の方に向かった。
そして私は流れで平井君の隣に座れた。

チューハイを飲みながら他愛のない話で盛り上がる。
旅行部の概要を聞いたり一年生同士で自己紹介しあったり。

「え、平井君も美術史とってるの?」
「そうなんよ。抽選ではずれてさ」

なんとなんとなんと!!

私の大学では専門科目じゃない科目を一般科目と呼び、それらを30単位とらないと卒業できない。
一年生の間は専門が少ないので自然と一般が多くなるのだが一般科目は何でも履修できるわけではなく、抽選で授業が決まる。
もちろん気に入らなければ後期や来年に持ち越すこともできるのだがだんだん専門が増えてくることを考えると今のうちにできるだけ履修しときたい…
そんなわけで理系の私には全く興味はない美術史を履修していたのだが…

平井君も同じ授業をとってるというではありませんか!!

一般は全学部の生徒が受けるのだけれども50人しかいないうちの学部で美術史をとってるのはどうやら私と平井君だけ。
人数が多い授業だから今まで気づかず一人で受けてたけど…


「じゃあこれからは一緒に受けようよ」
私の提案に彼は
「そうじゃな」
と笑顔返事をしてくれた!!

毎週金曜日のつまらない美術史がいきなり楽しみになったぞドキドキ