動脈管開存症。
詳しくはここにある。
とりあえず、早産のお子さんは、生まれてから閉じていく動脈管が閉じづらい傾向にある。
樹もインドメタシンという薬を使った。トータル3回使ったが、思うように閉じず、腎機能も悪化傾向。
クレアチニンの値、そんなに悪くなるの?それって戻るの?って一瞬不安に思った記憶がある。
でも、赤ちゃんは、クレアチニンの値は意外と下がるんだって聞いて安心した。
大人は基本、クレアチニンの値が上がってしまうと下げるのは難しかったりするんですよね。
結局、樹は生後10日で、外科的に脇の下を切って、直接糸を動脈管を結んで遮断するという手術をしました。
この小さな体に指入るんですか?って、ただただ、小児の心臓外科の先生が出産した病院にいてくださったことが幸運。
糸の結び加減も、先生の力加減な訳で。
めちゃくちゃすごいですよね。
手術も本当は2例目(1番目人の手術が終わり次第開始)の予定だったのですが、
1例目の人が手術延期となり、繰り上げで朝イチ手術となった。
実は手術当日の早朝から、酸素化と循環動態がさらに安定せず、そして手術の際、胸を開けたら、肺が真っ赤になっていたそうで、肺うっ血の状態になっていたとのことでした。
そう、実はギリギリだったということ。
でも、樹は幸運にもまた守られるように助けられたのです。
2年9ヶ月を過ぎた今でも、心臓はしっかり動いています。
脇の下の傷は、以外にも成長とともに、そのまま大きく線はあります。
消える子は消えるのかな。
でもお風呂に入るたびに、私はいつも感謝が溢れます。
樹は思春期になったら、嫌な思いをさせるかもしれないけど、樹がこの傷の話が知りたいと言ってきた時、
伝えていこうと思う。
あなたがどう生まれて、どれだけの方に助けてもらったのか。
私は、自分をやはり責めたし、それでも生きてほしいと願い、傷のことも頭をかすめたけど、生きるか死ぬかのあの時、恨まれてもいいと思った。
でも、いつの日か、あなたも感謝の気持ちへと変わるんだろう。
なぜなら、あなたはパパの子だから。
ママに似たら、何周も回って捻くれるだろうけど、最後は感謝の気持ちへ変わる。
今日も心臓さん、動いてくれてありがとう。