「ヌキ…ありますか?」
よく聞く言葉です。
メンズエステを知らない方に説明するのも憚られる内容ではありますが…、
いわゆる…際どいマッサージで終わりなのか、最後スッキリさせてもらえるのか、という質問です。
この質問をした人は、人気のセラピストの予約はNGにする、というお店もあるとか。そりゃあそうです。
極端な場合は、初めて行ったお店で女の子と顔を合わせるなりその質問をする勇者もいるらしく…その異常性についてお話します。笑
結論から言いましょう。
「ヌキありますか」に対する適切な回答なんて、この世に存在しないのです。
よく考えてください。
いや文法的に言えば、クローズドquestionですから、イエスかノーの二択です。
ありますか?と聞かれたのだから、
「あります😊」か、「ありません😊」
なんですけど…
どちらの答えを発するのもセラピストに心理的に負担をかけます。
だって、そんな露骨な…🥺
セラピスト側はもしかしたら、仲良くなろうとしてるかもしれないのに、雰囲気ぶち壊し…じゃないですか?
知りたいのはわかります、でもそれ…
聞くものじゃないんです。
私は「そんなの秘密ですって。展開早いですよー、まぁまぁ落ち着いて(*^^*)💦」って宥めます…。
会話において、そういう(どう答えたらいいの…🥺)と相手を明らかに困らせる質問をするのは、良くないです。
困らせる質問をする人は、当たり前ですが敬遠されます。この人といたら、心理的に負担を感じる…、話したくない…と。
全然脈の無い相手に「俺のこと好き?付き合える?」みたいな質問をするのと同じ。
好きじゃなくても、「無理」ってぶった切るのは失礼かな…傷つけるかな…って悩ませる。
それはやっぱり、コミュニケーション力が足りないと言わざるを得ない。
世の中にはイエスかノーで答えられない質問もあるし、相手が聞かれたくない質問というものがある。
不思議なことに、聞くことで嫌われる質問、聞いたら答えが変わってしまう質問というのもあるのです。逆に聞いてあげたら好かれる質問もあるのですが。
「何でそんなに可愛いんですか、マッサージ上手いんですか」とか…?笑
答えは必要としてないし、もはや質問ではありませんが…、「マッサージ上手いですね」よりも褒められてる感は増します。不思議。
人の気持ちや選択は変わっていく。
結論を急かすのは逆効果です。相手の心が整うのを待ちもせず、望む方に変える努力もせずに、即決即断しろ、と言われたら、NOにしかならないのは当然でしょう。
受付の電話で聞くのも良くないし、
女の子に会っていきなりなんて…
正直、信じられない。笑
むしろ余計に強くNOに変わります、その瞬間。そんなの。
だって…デートの相手に聞くんですか?会っていきなり「今日って生理?ホテル行ける日?」って。
ドン引き。
なんてデリカシーのない…
それが正直な気持ち。
「はじめまして、よろしくお願いします😊」
「ここってヌキありますか?🥺」
…おかしいおかしいおかしい
この異常性、わかってもらえますか。
まぁでも…、これは感覚的なものなので、これが異常と思わない人は、このブログを読んでも価値観は変わらないでしょう。
気になるから聞いて、何が悪いの?
覚悟しときたいじゃん。
いやいやいやいや…
これがあんまり良くないと理解できるような方向性で社会性を発達させてきた方は、そもそもその発言は選ばない…もんなぁ…。理屈じゃない。
聞きたい気持ちはあったとて。わかりますよ、誰しも確認したいのは。
でも、それは確認するものでもないし、最初に知っといて安心したり心づもりをするものでもない。
メンズエステだから。
追加でお金を払えば…ってものでもない。
「このお店、ペペロンチーノはありますか」
そういう質問とはジャンルが違う。特定の料理がメニューにあるかどうかって質問なら、シェフは簡単に答えられる。事実がハッキリしてるから。迷うスキもない。
そういう意味で言えば、きっとどこのお店にもメニューに「ヌキ」はない。サービスには含まれてない。
ないと知って安心したいのなら、ないと答えてあげます。
そしたら、怒って帰るんですか?
期待しながらドキドキして、がっかりして帰るよりはマシなんですか?
うーん…、そこしか重要視しないようなメンズエステライフを送ってきたのかなぁと可哀相にも思うけど…
いずれにしても、私は笑ってしまうかな。「えー、何言ってるんですかー。わからないから楽しいんでしょ。笑」って、ちょっと呆れるだけで怒りはしない。
結果、意外にいい人のこともあるから、それだけでNG認定はしないけど…、第一印象急降下だし、求めてる答えは得られないから、決しておすすめしません。
もうちょっと、相手の気持ちも考えてください。会話を楽しんで。
ピンとこないならば…
逆の立場で言うと、こんな感じ。
「今日、お客さん財布に何円入ってるの?何円までなら出せるの?」
そう聞かれて、嫌な気持ちになりませんか?っていう。
そりゃあ事実は答えられるでしょう。何円入ってるよ、と。何も考えずに、相手の真意も疑わずに答えられるんですか?
その前に「なんでそんなこと聞くの?失礼じゃない?」って普通は思いません?
ぼったくられるのかな…高額請求されるのかな…、答えたくない…、って思いません?
それと同じです。
こういうタイプの質問というのは、単純に答えを知りたいのではない。その裏に相手の意図があるのです。希望する答えがハッキリと。
「ヌキありますか?」と聞く人がNOの答えを期待しているわけがない。YESと言ってほしいに決まってます。
翻訳したら、「ヌイて欲しいんですけど。」という要求なのです。だから困ってるわけで。
「財布にいくら入ってますか?」と人生で聞いたことなんてないけれど(当たり前)笑
聞く人がいたとしたら、本音は…「できるだけたくさんお金使って欲しいんですけど、いくらまで払えます?有り金全部置いて帰ってください」…みたいな?言いすぎか。笑
さすがに、人として、そこまでは言えないので、無難に質問という形を取ってるだけです。お願いを質問にして相手に答えさせようとするのは、もう、何ていうか、ズルいレベル。
それ、聞くことじゃないし、会話で相手に求めるのはおかしい。
メニューにないものを「メニューには載ってないけど、実はペペロンチーノ作れるんじゃないの?材料あるでしょ。俺だけに特別作ってよ」って、入店いきなり言うのは、ヤバい人です。
メニューに載せないってことは【提供してない】んです。考えなくても分かるでしょ…、当然じゃないですか。
無いっていう前提で、それでも「もしかしたら」とドキドキしながら施術を受ける、そういう楽しみ方自体は否定しません。むしろ…そういうものでは?
俺はヤバいやつなんです、っていう自己紹介は、流石にあまりオススメしません。笑
どれだけ知りたくても聞くのはやめましょう。
いや…ダメって言われると聞きたくなるか🤔
「絶対に振り返ったらダメ、石になるよ」って言われても、いや言われたからこそ思わず振り返ってしまう旅人のように。
ありませんでしたっけ?そんな物語。
「ヌキありますか?」なんて聞く人は、その場で石化する魔法かけてあげますね。笑
「あーあ、それだけは言っちゃ駄目なのに。やっぱり聞いちゃったのね。さよなら。」