飛行機は20時発、17時くらいに空港に向かえばじゅうぶんに間に合うが、もう何かをしようという気が起きなかった。シャワー浴びて、昨日買ってきたけど食べなかった夕食を遅めの朝ごはんにして、荷造りをする。
知人とやりとりをしている過程で、ソウルのD10Worldの日程が変更になる、ということを知った。であれば、そのタイミングでソウルまで行く必要もないので、キャンセルすることにした。そんなことをしているうちに15時くらいになってしまった。
キルギスにいた時もそうだったのだけど、デニス絡みのことがないとアルマティは意外とやることがない。もう観光はほぼ全てしたし、他にすることといえば私にとっては買い物くらいなんだが、それもこれだけ連続して来るともういいや、という感じになる。
入国スタンプのカウントによると既に30回来ているカザフスタン、全土に目を向ければまだ行ってないところは山ほどあるけど、デニスへの追悼も含めて、私の中ではひとつの区切りがついたように思う。これからもデニス関連のイベントでタイミングが合えば来るだろうけど、頻度は減るだろう。
そう思って、最後に歩いて事件現場のモニュメントのところへ行き、デニスに挨拶してきた。一旦カザフ現地からは離れるかもしれないけど、彼がこれまでの様々なご縁を結んでくれたことには変わりないし、これから日本でドンブラも弾き続ける。その感謝を改めて伝えた。
ヌルスルタンへの便ではまたしてもディアス君が一緒だった。今回はお母さんだけでなく若い女の子や小さい子どもも一緒だったので、後から観戦に来たご家族とみんなで帰るのかな。演技良かったよーと伝えたら、ありがとうとニッコリ笑ってくれた。
今日はこの後が長い。ヌルスルタンへは21:40着、その後成田への乗り継ぎ便が朝5時なのだ。空港で過ごすには長すぎるし、ホテルに泊まるには短い。どこか深夜までやってるレストランとかバーとかないかな、と現地在住のMさんに聞いてみたところ、深夜のご飯に付き合ってくれることになった。
ヌルスルタンの空港まで迎えに来てもらって、バイテレク近くのSaksaulというウズベク料理中心のレストランへ。ヌルスルタンのトリップアドバイザーは長らく馬ステーキで有名なLINE BREWが1位だったのだが、現在はここが1位らしい。
内装もオシャレ、メニューも現地の料理がオシャレに盛り付けられていた。お茶も注いでくれるし料理も取り分けてくれてサービスも良い、んだけど、野菜をポロポロ溢したり雑なところがまたカザフらしいんだよなぁ(笑)。ヌルスルタンで12月にショーを行うことが今回の試合の記者会見で発表されたけど、その時期は現地に来れないので、Mさんと会うのは次はいつになるだろうか。彼女も年1回くらいは日本に帰国するので、次は日本かな。
深夜2時くらいに再び空港に送ってもらい、成田への直行便に搭乗。行きに乗っていた日本人の団体さんがまた同じ便。行きと違ってぎゅうぎゅうに席を割り振られていたが、皆空いているところへ散っていったので3席独占して爆睡。機内食が来たことすら全く気付かずずっと寝ていた。夕方に成田へ到着、自宅へ着いたのは19時。米が食べたくて近所の友人にご飯付き合ってもらい、全く荷ほどきをしないまま翌日からの日常生活に戻り、これを書いている現在も片付ききらないまま生活しているのである…。