ヨガでポーズをするとき、体が安定しているか、伸びていて気持ちいいかどうか、心地よくないところはあるか、呼吸が速いか遅いかなど自然と体に意識が向きます。


瞑想しているときは、心や感情のようすに自然と気づかされます。


そのため、ヨガをすると体の面でも心の面でも自分を客観視できるようになり、より健康になり、感情に振り回されることなく、余裕あってゆったりと自分らしくいられるようになるといわれています。


ヨガには観察する側の自分は本来の自分、体や体の状態(どこか痛い、調子がいい、悪いなどのコンディション)、心の状態はイコール自分ではなく、体は体、コンディションはコンディションであり、自分の体が痛がっている、自分の心が傷ついている、と分けて認識する、という考え方があります。


400年ごろにパタンジャリという人によって書かれた、インドの考え方やヨガの教えを編纂した「ヨーガスートラ」には、

「心が静まるとき、人は本来の自分を知ります。本来の自分とは、心、体、感覚そのすべてを見ている、もともと何の制限もない幸せで自由な存在です」

と書かれています。


コンディションが良くなくても、自分がだめなわけではないし、誰かに否定されて心が傷ついても、自分がだめな存在ではないのです。本来の自分は誰にも傷つけられたり否定されたりジャッジされることはできません。


自分と状態を切り離して考え、自分を否定することをやめると、気持ちがグンと軽くなりますね!

そのため自分を客観視できるというのは、ほんとうに有益なスキルであり、ヨガをしているとだれでも自然と身につきます