身体と心はつながっているので、ポーズによっても心もようが少し変わったり、自分で変えることができます。

ちょっと最近疲れているな、内にこもりたいな、という気分のときは前屈系のポーズがおすすめです。座って足を軽く開いて、前にゆったり体重を乗せていったり(痛いときは少し膝を曲げても)、足の裏どうしを合わせて、身体を少しずつ前に傾けてゆっくりとしたり、自分をハグするように腕を抱えて背中を丸めて、何呼吸かゆっくりゆっくりたどって寄り添うようにただ過ごします。

背中を丸めると副交換神経が優位になってリラックス効果があるので、呼吸や気持ちもゆったり落ち着いてきます。

ガサガサしていた気持ちが落ち着き、起き上がって深呼吸すると、充足感で満たされます。

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ちょっと気分を変えたいとき、上げたいときは、後屈系のポーズをすると元気が湧いてきます。うつ伏せに寝そべって、肘をついて少し胸を起こすスフィンクスのポーズなどが簡単でおすすめです。気持ちが良いところまで、おへその下から胸がすーっとつながるように意識して引き上げて、何呼吸かしたら、またうつ伏せに戻って、ゆったり寝そべってひと休みします。

温泉のあと、腰に手を当てて牛乳を飲むのも、胸が少し押し出されて後屈になっていますね!勢いよくゴクゴク飲んでいたら、それこそ元気が出てきそうです。

立ったままでしたら、腰に手を添え、痛みがなければ腰を少し前に押して、胸を少しずつ空に向けるようにすると、軽い後屈になります(脚を少し開くと腰への負担が少なくなります)。腰の心配がない方は両手を空に伸ばし、同じようにして空を見上げると、呼吸も深まり、すがすがしい気分になります。腰が痛い方は、後屈のポーズは無理にしないで大丈夫です。両手を上げて、ただ手の間を見上げるだけでもOKです。