鎌倉の長谷寺で、写経ができると聞いたので、お休みを使って行ってきました。写経はずっとしてみたいと思いつつ、なかなかチャンスがなかったのですが、鎌倉に行く楽しみも、観音様や仏像を見る楽しみもあり、やっと行動に結びつきました。
江ノ電から。秋の日差しが海に反射して光ってきれいでした。海沿いの人は、いつもこんな風景を見てるのか〜いいなぁ〜

長谷寺に入ると、右側に枯山水のお庭が素敵な書院がありました。


写経は、短いのと(説明されたのに覚えてない…)、般若心経と、写仏から選べます。短いのは30分、般若心経は1時間半〜2時間、写仏は1時間〜1時間半ほどかかるそうです。
写経するところには阿弥陀さまがいらして、塗香で手を清めたり、手を合わせてから、はじめました。仏様の前だと、邪念が湧いてきたら見られているような気がして、ドキドキします。
硯で墨を擦る濃さの加減が難しかったですが、筆先を追っていくと、心が清められるような気がします(そのときだけでも…)。筆づかいに慣れてきて、調子に乗ってうまく書こうとすると、変なゆがみが出るし、先を急ごうとすると、前の字のはらいが短くなってしまったりして、一文字ずつ心をこめて意識を向けて無心でいるときの字だけ、すがすがしい気持ちの良い字になるので、気持ちの持ちようって、こんなに繊細に現れるものなんだ、と気づかされました。
前の字を書き直したいと思っても、叶わず、受け入れるしかないので、同じ瞬間が二度とやってこない、今この瞬間だけが、心を込めることができるリアルな瞬間だというのも、痛いほど感じました。
般若心経は、2時間弱ほどかかりましたが、印象では、えー!そんなに経ってたのか、という感じでした。静かな書院から外に出たら、境内はたくさんの人で賑わってて、なんだか、別世界から戻ってきたような不思議な感覚でした。今度は、もっと時間に余裕を持ってきて、帰りに観光したりお茶したりしたいな〜と思いました。
