セールの時期ですね!わたしも大好き。つい覗いてしまいます。あ、でもきちんとすごーく悩んで選びます(笑
物をたくさん持って幸せという価値観にみんな飽き飽きして、物を丁寧に選ぶとか、シンプルにしていくとか、内面を磨くとかいう方向に時代は向いていて、そういったことを扱う本もよく売れているようです。けっこう多くの人が今そういう気分なのではないでしょうか?
お買い物は楽しいからいいんだけど、自分の生活がどのようなバックグラウンドで成り立っているかちょっと知ることができるのが、Slavery Footprint 。シンガーソングライターのJustin Dillor が立ち上げた website で、自分の生活の仕方や、consumption habits (消費の傾向) が何人の slaves(奴隷)の労働で成り立っているか、いろいろな質問に答えることで◯人、ボン!と出てきます。
イラストがかわいく動いて、ゲーム感覚で進めていくことができます。質問はどんな住まいに住んでいるか、どこの都市か、どんな食べ物を好んで、どのくらいジュエリー、コスメ、お洋服を持っているか、タップしてイラストを動かしながら答えていく…たのし~い。
出た結果。42人。ガーン!
奴隷というと、海賊の映画などで観たような鎖に繋がれて、捕まえられた人…というイメージを持ちますが、ここでいう奴隷というのは、「誰か強い人の利益のために自分がそうしたくないのに働かされている人」、「搾取や暴力のもとで少ない賃金、または無給で働いている人」。" Their bodies are not their own" と表現されています。
今、途上国を中心に、2,900万人の人がこういう状況に置かれているそうです。そのうち55%が女性で、26%が子ども…。
例えば一日20時間無給で働き続ける、3歳くらいの女の子が自分の背より大きいハンマーでコスメに使われるミネラルを掘り続ける、また、フィリピンでは210万人の5歳以下の子どもが働いているそうです。
先進国の人の「もっと安く買いたい」「安く仕入れてたくさん売って儲けたい」という思いが、無理を強いている形ですが、そういったことは隠されていて、なかなか物を購入する側には知られないようになっています。だから自覚しにくいのです。知らなかった人も悪くない、だって透明性がないから。
でも、自分が手に取ったものの背景にそういった構造があることを知っているだけで、少しでも想像力が広がる、意識を向けることができるので、知った、というのは大きな一歩!フェアトレードが少し気になったり、流行のものをあれもこれも…という気分にはならなくなったり、ちょっとだけ変わったようでも、それが多くの人となれば、大きな変化になりそうですね!