わたしたちが普段、「気」と呼んでいる、目に見えない流れ、でもかすかに感じるもの、元気の気を、サンスクリット語ではPrana (プラーナ)と呼んでいます。中国の中医学では、チー→Qi(中国語)、Chi (英語) にあたり、人間や、動物、植物などの生命エネルギーや活力になり、自然の動きやすべてのものに流れるエネルギーを気と呼んでいます。

身体が動くのも、花が開くのも、水が流れるのも、感情が動くのも、日が登るのも沈むのも、雲が流れてお天気が変わるのも、そこにはエネルギーの流れがあります。

マッサージ屋さんなどで、経絡(meridians)という言葉を耳にしますが、経絡は身体のなかの気の通り道と考えられています。それは川の水の流れに例えられ、気の流れが滞ったり、ある部分に余剰だったりすると、それが病気のもとになると言われています。

同じようにサンスクリット語では、Prana の通り道を Nadi (ナディ)と呼んでいます。いろいろな説があるようですが、72,000の通り道があるそうです。(350,000や、数えきれないくらい、とする説もあります)

気を取り入れる呼吸は、 プラーナ、生命エネルギーとも深く関わっていて、ヨガで呼吸とつながることで、そのバランスを整えることができます。