2015年2月19日の記事です


きょうから5日間、30時間の陰ヨガティーチャーズトレーニングに参加しています。

次々といろいろなポーズをアクティブにつなげ、筋肉を使い、身体に熱を生む陽のヨガの練習に対し、陰ヨガは筋肉を使うのを最小限にし、ひとつのポーズを比較的長い時間(3~5分くらい)ホールドする、静かなヨガの練習です。

Daoism(中国の道教)では、Dao(道)は"Whole"(全体性)などを表し、陰の要素と陽の要素は正反対の要素でも、常に同時に存在している、と考えられています。お互いは常に関係し、バランスを取りあっています。そのバランスがうまくとれて、調和している状態が、わたしたちの身体においては「健康」といわれます。

身体のひとつひとつについても陰の傾向と陽の傾向があり、靭帯、骨、関節は陰、筋肉、血液、肌などは陽に分けられます。陽の練習では、筋肉を使い、筋肉に弾力性や熱をもたらすのに対し、陰の練習では筋肉はなるべく休ませ、靭帯や関節など、筋肉と骨をつなぐ組織にやさしくじっくりとストレスを与えていきます。それにより、少しずつその部分が強くなっていき、動きに対する順応性が出てきます。

呼吸も、アクティブな練習のときに行うウジャイ呼吸などではなく、陰ヨガでは自然な静かな呼吸をし、呼吸に意識を向けながらマインドをクリアにし、ポーズが身体にどのような影響を与えているか、身体に何が起こっているか、ポーズに対して身体や感情がどう反応するか観察していきます。内側に意識を向け、内観していく、とても瞑想的な静かな練習です。

…といいながら、ヨガを始めて間もないころ、初めて中国で陰ヨガのクラスを受けたとき、あまりに痛すぎて、時間が長く感じられ、脂汗が…!自分の適切なポーズの深さや、ポーズへの入りかたが分かっていなかったのです。陰ヨガの本を1年くらいかけて読みこんで、改めてきょう陰ヨガのシークエンスをしたら、脂汗のあの頃とは違い、気持ちの良い練習ができました。でも逆に寝そうになるなど、課題はいっぱいですが…

今回のトレーニングで特に学びたいのは、ポーズによって湧き上がってくる感情や思いの関係と、ポーズと経絡の関係です。

講師のDavid Kim 先生も笑顔輝くとても素敵な先生です。すっごい英語勉強して、講義の内容はほぼ聞き取れたのに、偶然先生とエレベーターでいっしょになって、いろいろお話できたらよかったのに、中学校で習うような英語もスラスラ出てこないカタコトのあやしい人になってしまった(泣)

明日(時間的にきょう?夜更かししてしまった)からもがんばります!