きゅうりの華の唄

                     小島英理子

きゅうりの華は夏に、楽しげに

涼しそうに咲くのだ

その黄色い  かわいい華に

君はいつも  足を止める

そのバス停ぞいの 畠の黒い畝から

すこし、顔を覗かせた

この愛らしい  姿に

一喜一憂

  きゅうりは

鮮やかなグリーンが良い

すこし、曲がった 不細工の

ようなものが  ホントは

おいしい

川で冷やして 丸かじり

するのが君も大好きだろう?

終わり