僕の友達はみな

  シャープペンシルを

使うけれども  

僕は  いつも  トンボの

鉛筆を使うんだ。

しかも  黒の濃いヤツ

皆は  不思議がって

君だけ  どうして鉛筆派なの

と聞くのだけれども

ただ  削って少しずつ

小さく成ってゆく

 尊く 儚い感じが

なんとなく 大好きなんだ

大切に 大切に使いたいから

といつも  応える僕だった。

皆は納得したかしないか

ヘエっと言って

机に戻るのだった。 

今日も南行徳の空に入道雲が

出ている夏の日だった。

なんか  嬉しい一日だ。

終わり