クリスマスも近い12月
ゆっくりと降る雪は
僕とアイツの服や髪にもそっと
舞い降りる
なんだか  とても  嬉しい
なんの  音もしない
可愛い 小鳥の  羽のような雪が
降るようだ
家のえんとつから
できたての  クリームシチューの
匂いがする
父と母が
  僕らを 待っているだろう
アイツは赤い  ポストに
手紙をだした。
ラブレターらしい
彼は案外モテるのだ
僕らは  ゆっくりと  
家への  帰る道を歩いた
足跡が 僕らの
うしろに  点々と続いた
終り