オイ!とアイツは 急に 僕を 呼んだ

もう 夏も 終わろうとしている

川原での ことだった

 

どうしたのかい?と 僕が言うと

どうして 俺は こんなにも 嫌われるのだろうか

とアイツは 言った

涙が 流れる

 

君は 案外好かれているように 見えるけれど

イヤ、僕には みんなと 足りないものが

あるんだよ

 

そんなことは ないさ

イヤ、あるんだ

なので  どんなに がんばっても

分かってもらえないのさ

 

もう少し まってみなよ

今は 考える 時ではない

 

そうかな

きっと 上手くいく時が来るんだ

人生の ふしぎさ

 

分かったように 話すなあ 君は

と アイツは 少し 笑った