『この子はのうじょうで生まれた玉子のテル」

「まあ、私の後輩ね」

とメイが云うと

「え?君も農場でうまれたの?それでヒヨコになったの?」

「うん、それはそれで楽しいよ」

「フライドチキンになっておいしく食べられちゃうよ」

「それは、玉子も一緒よ」と、元気そう。

「私たち天の使いをやってるの」と、金色の銀杏の葉を見せた。

「貴方の願いごとを1つだけ叶えてあげるわ」

「王子様においしく食べて、頂きたいけれど、冒険もしたい!」

そう言うと

シャリーンと鈴の音がして、金色の葉がかがやいた。(続く)