午後13時。仕事に行くため電車に乗ろうと駅に向かった。改札数メートル手前で、急に20歳ぐらいの若い女の子が目の前に立ちはだかった。

涙目で切羽詰まった顔。

「あのう、財布を忘れたので500円貸してもらえませんか?」

見た目は清楚な感じ。服装はスポーティな格好。

電車はあと2分で来る。

こちらも電車に乗るため慌てていた。

何も考える暇もなくバッグから財布を取り出し、500円を渡した。

そして彼女が切符の券売機に向かって切符を買おうとする姿を横目に、ICカードを持っている私は改札を通った。

電車に乗った途端、急に頭がクリアになった。

「あっ、やられた。寸借詐欺だ」


午後13時、1時間に4本の電車、無人駅。

改札の手前、数メートルの範囲は人がいなかった。

そして、もうすぐ電車がくるというタイミングでの声掛け。彼女が券売機に向かう姿は見たけど、実際に買ったかどうかは分からない。こちらは改札を通り過ぎ、階段を降りて駅のホームへ。

だから彼女は券売機で買うとみせかけて、後戻りはできる。


実は人生で3回目の寸借詐欺。


1回目は23歳の頃、

会社の同僚とランチに行こうと歩いていたら、

中年のオジサンが500円貸してくれと。

同僚が200円、私が300円出した。


そして2回目は、上記の同僚含む3人で車に乗って信号待ちをしている時に、中年のオジサンがわざわざ、歩道から私達の車の窓に近寄って「500円貸してくれ」と。

運転している同僚が「出してあげて」と言うので

後部座席に乗っている私がお金を出した。


当時は同僚か私のどちらかが、騙されやすい顔をしてたんだなと思ったけど。

私の方だったんだな。


さて、若い女の子が寸借詐欺をするとは。。。

世の中時給も上がってるし、若い子は働き口がいっぱいある。

そして今の時代、色んな方法でお金が入る。

詐欺が出来るなら、パパ活でもしたら500円の何倍ものお金が一瞬で稼げる。詐欺とパパ活がどう違う?


まっ、詐欺にしろパパ活にしろ、そういう形で得たお金は汚い。そういう輩は汚いものにまみれているのである。

そして、寸借詐欺の輩達。

「500円貸して」ではなく、堂々と「500円恵んで下さい」と言いなさい。