あと1週間… | ロザンゼルスのはじっこ生活

ロザンゼルスのはじっこ生活

ベトナム系アメリカ人の主人と結婚を機に渡米。3年半のIrvine生活、1年3ヶ月の広島生活を経てロサンゼルスカウンティのはじっこの街に引っ越してきました。

日本で未曾有の地震津波が発生して早くも1週間以上が経ちました。

地震発生後から、時間が許せば常にUSTREAMで日本の報道番組を見ていました。
家族が富山県に居るのですが、長野を震源地として大きな余震が起きたときは、気が気じゃなくて、
遠いアメリカに居て気を揉むことしか出来ないことが辛かったです。

こういうときに、「海外に嫁ぐということ」は大変なこと、いずれ訪れるであろう親の死に目にも会えないかもしれないという大きな決断を自分はしたんだ、と意識させられます。

現在、富山県は地震の揺れも小さかったし、原発から十分な距離があるため、スーパーから食料がなくなることもなく、人々は皆普通の生活に戻っているようです。

しかし、富山に住む、結婚式のブライズメイドをお願いしていた高校からの親友から、「今回は行けません」と連絡が来ました。

彼女は1歳の息子がいて、こんなときに息子を置いてアメリカには行けないとのことでした。
事情が事情なので仕方ないし、彼女に腹を立てることはないですが、彼女がブライズメイドを務めてくれることをとても楽しみにしていたので残念です。

彼女は日本での生活が長いですが、日本の国籍を持っていないので、わざわざ東京のアメリカ大使館に観光ビザを取りに行き、無事にビザが取れてホッとしていたところで、今回の地震が起きました。

そしてぎりぎりになってのキャンセルなのでキャンセル料が100%近くかかると思われます。

彼女自身も1年前からとても楽しみにしてくれていたので、苦渋の決断だったと思います。

あと1週間で挙式というのに、こんな状況下のなか100%ハッピーな気持ちで居るのは難しいです。
私が幸せな気持ちでいることに罪悪感を感じる必要はないと頭ではわかっているのですが、なんだか自分だけ幸せ気分なのは不謹慎な気すらしてしまいます。

そんな中、母が、

「こんな時だからこそ、こんな時に結婚式を挙げられるのはありがたいこと。この地震を忘れないで、絶対に(夢半ばで亡くなった人の為にも)幸せにならなきゃだめだよ。」

と言ってくれました。


本当にそう思います。生きたくても生きられなかった方達の分まで、幸せに、真っ当な人生を歩まないと、と思いました。


改めて、この地震津波で亡くなった方のご冥福をお祈りします。
そして被災地の方々が1日も早く元の生活に戻れますように・・・