私は、会社経営をしている主人と結婚して、１５年は専業主婦でした。
詳しくは、前回の記事に書きましたので、そちらも読んで頂けると嬉しいです
前回の記事
⇒社長夫人からヘルパーになった私！
前回の記事でご紹介した通り、主人の会社が倒産して、家族はバラバラになりました。
主人の両親は、生活保護を受けながら、知人の古い借家で暮らし始めたんです。
その頃、主人の両親は７０歳代前半
７０歳代後半になると、受診することが多くなったんです
病弱だった義母は、胃ガンと宣告されました。
その上、義父は、認知症が進行して…。
トイレを失敗したり…。
食事をよくこぼすようになって…。
とうとう、義母を怒鳴るようになったんです。
義母は「お父さん(義父)の世話が辛い」と、言うようになりました
私は、「２人暮らしは限界」と思ったんです。
それで、まず、訪問介護のサービスを受けることを勧めました。
でも、義母は頑なに嫌がるんです
「家の中に、見知らぬ人を入れるのが怖い」と言って…。
私が何度、「大丈夫だから」と言っても、義母の気持ちは変わりませんでした
なので、デイサービスに行くことを勧めたんです。
やはり義母は、気が進まないようでした
私は何度も、義母に、「ずっと２人だけで暮らすのは無理」と話したんですよ。
それで、やっと行く気になってくれました
ただ、「お父さん(義父)と一緒に、週に１回、半日だけ」という条件付きで…。
私は、退職した法人のデイサービスへ行くのを勧めたんですよ。
私が働いていた頃は、「利用者様ファースト」を徹底してました。
そこなら、主人の両親が、安心して通えると思ったんです。
最初の数回は、なんとか通えてたんですよ。
突然、義母は「行かない」と言い出しました。
事情を聞くと、義母は、スタッフから「あの人は人工肛門だから」と、大声で言われたんです。
そのことが、相当ショックなようでした
すぐ、ケアマネに連絡して、デイサービスから丁寧に謝罪してもらったんです。
でも、義母は、「二度と行きたくない」って…。
そのうち、義父も、「行かない」と言い始めました。
２人とも、デイサービスに行き始めて１ヶ月ほどで、行かなくなってしまったんです
私はショックでしたよ。
「そのデイサービスは、絶対に大丈夫」って思ってましたから…
その後、義母は、私がどんなに勧めても、他のデイサービスを利用しませんでした。
もちろん、訪問介護も、同じだったんです。
主人の両親は、最後まで２人暮らしでした。
義父は、借家で眠るように亡くなリ…。
その１年後、義母も亡くなったんです。
まるで、後を追うようでした。
主人の両親は、最後の最後まで、おしどり夫婦だったんです。
義母は寝たきりになっても、義父を心配してましたから…。
「お父さんが帰って来ない」が、口ぐせでした
主人の両親は、高齢になってから、苦難の連続でした。
でも、２人だったから、乗り越えられたんでしょうね
羨ましい限りです…。
私は、主人の両親から、多くのことを学ばせてもらいました。
２人と出会えたことを心から感謝しています
今日は、最後まで読んでくださってありがとうございました。
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