サウード家による[絶対君主制]。

[ワッハーブ主義]
に基づく厳格なイスラム教義を
国の根幹としている
[政教一致]。

要職は王族が独占。

ギネスブックには
王族の数が
世界最大と記載
されています。

[サルマーン現国王]

は第2世代であるが

現在は第6世代まで
誕生しています。

建国以来、長年にわたって
[不文憲法]を貫いていたが、

[ヒジュラ暦]1412年
シャアバーン27日
（1993年3月1日）
に公布された
統治基本法が
憲法の役割を果たす
ようになりました。

また、同時に

諮問評議会法や
地方行政法

も発布され

近代法治国家としての
体裁が整えられました。

政府は統治基本法が憲法
であるとしているが、

一方でその第1条に
「憲法はクルアーン
およびスンナとする」
と明記されており、

実態はクルアーンこそ
が“憲法”です。

🔴行政・立法

従来は内閣も議会も存在せず、
[勅令]が法律公布と同義となり、
行政も勅令の他、

クルアーンやシャリーア
（イスラム法）に則って
施行されてきたが、

統治基本法公布によって
選挙が行われ、

内閣に相当する閣僚評議会
や国会に相当する諮問評議会、

そして地方議会も
設置されました。

ただし首相格の
閣僚評議会議長
は国王の兼任。

国内は[13]の州に分割されています。

勅任の知事[（アミール）]
が就任するが
サウード家出身者以外
は認められません。

■絶対君主制

貴族、諸侯、議会
などよりも
君主の権威
が優越します。

その正当性の根拠は神意に
求められることもあります
（王権神授説）。

また君主を民の家長とみなしたり、
国家・臣民を君主の財産と考える
ことによっても正当化されます。

■政教一致

政治と宗教が
一体となること。

■ワッハーブ派

18世紀にアラビア半島内陸
のナジュドに起こった
イスラム教の改革運動。

宗派としてはスンナ派に属するが、
その下位宗派に数えられる
場合もあります。

法学的には、
イスラム法学派のうち
厳格なことで知られる
ハンバル派に属します。

■サルマーン・ビン・
アブドゥルアズィーズ
・アール＝サウード
（1935年12月31日 - ）

第7代サウジアラビア国王
（2015年1月23日- ）

初代サウジアラビア国王
イブン・サウード
の25番目の男子で、

第6代国王アブドゥッラーの異母弟。

日本語メディアでは、
サルマンと表記される
ことが多いです。

1953年に亡くなった
初代・アブドルアジズ国王には
36人（37人説もあります）の王子と

27人の王女がいました。

王位継承権は王子だけですが、

アブドラ前国王は
アブドルアジズの9男、

サルマン国王は25男、

彼らは
第2世代の国王です。

第6世代までいる
すべての王子は
1000人をこえて
いるそうです。

もちろんほぼ同数の王女もいます。

サルマン氏は
初代国王アブドルアジズ氏の息子
にあたる「第２世代」の一人。

初代の孫の「第３世代」
が皇太子に就くのは初めて。

ムハンマド皇太子

は国王の同腹の兄、
故ナエフ皇太子の息子。

国王のおいにあたる。

ちなみに、こちらが
ムハンマド副皇太子

皇太子は政治、
副皇太子は経済の分野で、

それぞれ多数の閣僚らを
束ねる評議会のトップを続ける。

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASGM29H24_Z20C15A4FF2000/

■ 不文憲法

字義どおりには実質憲法が
慣習とか判例の形をとって
存在する場合をいい，
慣習憲法ともいいます。

しかし不文憲法は，
およそ成文憲法典の形式
以外で存在する憲法を
さしても用いられます。

イギリスの憲法は
慣習憲法のみならず
国会法などの法律の
形式によっても構成されるが，

イギリスが不文憲法の国
といわれる場合がその例です。

■ヒジュラ暦

ヒジュラ紀元は、
主にイスラム教社会で使われている
暦法および紀年法です。

イスラム暦と呼ばれることも多い。

■ 勅令（ちょくれい）

国王・皇帝・天皇などの君主が
直接発する命令・法令のこと。
ナントの勅令など。

■アミール

アラビア語で
「司令官」「総督」
を意味する語。

転じてイスラム世界で王族、
貴人の称号となったものです。

王族の数が世界最大