6月4日は「虫の日」だそうで、「まことにうまい日があるものだ」と感心したが、鎌倉の建長寺には隈研吾氏が設計した虫塚があるそうだ。写真ではよく分からないので、詳しくは実際に行ってみるしかなさそうだが、国立競技場の設計で知られる今や絶好調の氏、まさになんでもござれだが、こんな話を教えてくれた養老孟司さん(解剖学者、「虫供養」『図書』2024年6月)が、「昆虫は全世界的に減少の一途をたどっている。英国の昆虫学者デイヴ・グールソンの『サイレント・アース 昆虫たちの「沈黙の春」』(藤原多伽夫訳、NHK出版)によれば、1990年から2020年までの30年間で、7-9割の虫が世界から姿を消したという。」と書いているのに驚いた。

 

豪雨と猛暑を繰り返す今年の梅雨だが、晴れ間に庭の草取りをしたりして感じていたのは、「今年は蚊が少ないな」ということだった。暑さのせいで水たまりが少ないのでは、と思っていたが、そういえば庭のご常連、蝶・蛾・蜂・ハエ・カマキリ・バッタ・クモ・アリ・カナブンなどが目立って少ないのに気付いた。前にはいやになるほどいたのにと思う。虫たちがいなくなれば、いずれは植物の世界に影響が及ぶのは必然だろう。

 

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写真は庭に咲く季節の花 キキョウの白花。

 

 

 

 

もう咲き終わるイワチドリの花。花は縦1cm に満たない小ささだが下から咲き始めて頂点の花が咲くまで最初の花は閉じない。ウチョウランもそうだが、花の寿命は神秘に満ちている。

 

 

 

 

これはキツリフネ。東京近辺に咲くツリフネソウは紅紫色で花のつき方も違う。キツリフネは高原や山地によく似あうと思うが、平地でも種を飛ばしてよく殖える。