この手術手技は20年前から報告されてますが、2017昨年の猫でのペーパーに丁寧な図説で載ってますのでご紹介します。経仙骨ピンを左腸骨翼ー仙骨ー右腸骨翼と通し、曲げたピンを固定するために文献は片側に2本のスクリューもしくはスクリューとワイヤーで固定してます。今回は左右に1本ずつにし左をピン背側、右をピンの腹側に2mmスクリューで固定してます。文献でも骨盤腔の狭小化の改善が顕著であることを指摘されてますが今回も上二本のラインがほぼ1:1になりました。
この文献では
1)両側固定であるが通常より短時間で手術を終わらせる 平均1時間半 今回も麻酔導入からで1時間40分でした。
2)一般的に普及している器具で早期に手術を実施できる
椎体固定同様に広く救急病院があればいいですが現実普及は難しい。ではどうするか? 救急病院からは一般開業医に手技をご紹介していくだけです。
あとは全身状態の立て直しが生死であるわけですが、これは、この子も獣医も飼い主さんも頑張ると!