★decade 第3弾★
3月度作品
『Der Freischutz』
(ディア・フライシュッツ)
※正式なタイトルは『u』の上に点が2つ付きます。
ドイツに約200年近く前から伝わるオペラ
『魔弾の射手 / Der Freischutz』をテーマにした作品。
魔弾というのは、
【魔法の弾丸】や【悪魔の弾丸】の略で、
このオペラでは、自分の思いのままに命中させることができる7発の弾丸の物語です。
▼詳しくはコチラから。
http://www.cetera.co.jp/madan/story.html
今回描いた絵は、
かねてからお知らせしている
僕の単独第7弾の二部構成個展
『energy / tanatos』の
【tanatos】側で展示する予定の作品です。
自分の夢を叶えるために、
大事なものを犠牲にする悲しさ。
それと、
欲望に踊らされてはいけない。
というメッセージを描いた絵です。
この絵自体は、4年前の2012年に描き始めた古い作品ですが、
なかなかアイデアが浮かばずに諦めて頓挫してしまい、
4年間もクローゼットの中に眠っていたお蔵入りのの作品です。
4年間の間にアトリエを2回引っ越してますが、
引っ越してもクローゼットの中にしまってました。
最近になってアイデアが浮かび、
やっとこさ完成。
画像では分かりづらいですが、
7発の魔弾すべてに千枚通しで穴を開けて、
弾丸が貫通しているところを表してます。
そのうちの1発の穴から流れ出ている赤い絵の具は、
最後の7発目で撃ち殺してしまった射撃仲間の血を表現しております。
制作期間4年間。
真剣に作品と向き合って作ることも大事ですが、
作品との距離を置いて、しばらく寝かせることも大事ということを学んだ作品でもありました。
一晩寝かせたカレーライスは美味しい的なアレです。