私が日頃から、拝読させていただいている翻訳業を専門とされる『Tadakyon』さんの記事より、英語を高度に操れる人でさえも、北朝鮮の実情を知らなかったり、日本国内の「情報だけ」をもとにして、いたずらにジョンウン氏を小ばかにしたり、安倍氏だけが「悪人」であるという認識にとらわれています。

 

無論、これは以前の記事でhukenokenさんやMichikoさんのコメントから明らかになったように、「反安倍」であるからリベラルだとか、「今の憲法」を大切にするから良いのではなく「そうした立ち位置」に基づくことによってアメリカの「侵略政策の片棒」を担ぐことになります。というのも、Michikoさんのご指摘のように、今の『憲法9条』やら、ひいては日本の立憲主義なるものが、戦勝国から与えられた「みっともない押し付け憲法」であるというのは確かであり、殊に天皇の地位や、天皇制についてであって、そこの部分が、国民の賛成も反対も聞かずに、戦勝国の都合で、勝手に決められてしまったからです

 

加えて「横田空域」についてもそうです。

 

米軍が一方的に管轄し、民間機が一切立ち入れない「空域」が確実に存在し、それが現憲法で「保障」されています。

 

 

こうしたことについて、「憲法草案は日本人自身が作ったものだ」と言い張るリベラルの方もいらっしゃるでしょうが、それが「誰の監視下のもと」で、『敗戦国』であるがゆえに、何ら自決権も意思も尊重されない圧力にさらされながら、上述の問題を憲法に決定づけられたことは、隠しようもない事実です。

 

そしてなにより、「その憲法」(現行憲法)『家』を保障されている天皇家にとって、それは是が非でも守らなければならないものです。

 

故に明仁氏は、自身の立場を明らかにされているのです。

 

無論、こうした圧倒的な「不都合や矛盾」に対して、疑問を持つ日本人は、驚くほどに少なく、ひるがえって、リベラルや保守・ネトウヨまでこの憎悪にまみれた北朝鮮観は、今なお続いておりますし、自国の真の主権や民主主義についてはなおざりにして、他国の独裁がどうのこうの、安倍の強権政治がうんたらかんたら、「物事の本質」からずれる議論には、正直うんざりです。

 

 

敗戦から一貫して、我が国に不当な条約や制約を押し付けるアメリカが、中東や北アフリカで虐殺や破壊をしまくり、日本国内の米軍基地ではやりたい放題、ベネズエラやイラン、ロシアなどへの制裁しかり、「反米的」な国家に対する締め付けや圧迫を繰り返す彼国こそが、すべての原因なのです。

 

それが、超大国であるがゆえに誰も文句すら言えない、世界で圧倒的力を振るう「第四帝国」(ポール・クレイグ・ロバーツ氏)であることを、一体どれだけの人々が認識しているのか、現実はあまりにも絶望的でむごいものです。