【放談】ケンペス退団&途中離脱に思うクラブの姿勢 | E.P & E.F.L

E.P & E.F.L

E.P & E.F.L = Enjoy Play & Enjoy Football Life. 
サッカーバカになりきれない『ライトサッカーバカ』が フットボールをまったり放談します





 昨日、オフィシャルでケンペスの退団が発表され、契約期間満了を待たずに、今月22日にブラジルに帰国する旨が伝えられました。

 それを受けて、各紙の記事から。

≪報知≫ ケンペス退団22日帰国、若返り方針で契約更新せず…C大阪

 「若返りを図りたいチーム方針」というのは理解できるし、FWとして得点という結果で完全に関しては、物足りないものになっていましたので、今年で契約が満了するのは、やむを得ないと思います。

 ただ、契約期間満了を待たずに、ブラジルに帰国させていいのか?とも思ってしまいます。


≪BLOGOLA≫[C大阪]退団が決まったケンペス選手「常にベストは尽くしたが、少しばかりの運も足りなかった」

 エルゴラの記事では、インタビュー形式でケンペス本人のコメントが紹介されています。

 そこで、契約の中で10月中に来年の契約の有無を決定するという条項が入っていたこと が分かります。

 しかし、契約しないという決定になったとしても、クラブは、ケンペスを契約期間まで残して、最後まで戦力として戦ってもらうような選択ができなかったのか?と思ってしまいます。

 というのも、
 現在のリーグ戦の成績は、28試合を消化・残り6試合で、勝点38 12位。
 降格圏16位までは、勝点差8。

 残留争いを考えれば、セーフティーな数字であり、ここからの大失速がない限り、降格の可能性は低くなったといってもいいでしょう。

 だからこそなんですが、
 残留争いの下を見るのではなく、上位の方に目を向けると、意外とエサがぶら下っているのです。

 ご存知の通り、中位は混戦となっています。

 賞金の出る7位(1000万円)まで勝点差4。
 そして、ACLに可能性を残す4位まで(天皇杯覇者がリーグ戦で3位以内の場合は、リーグ戦4位のチームが繰り上げられる為)は、勝点差6。

 残留争いよりも、賞金やACLに目を向けられるところまでV字回復してきている訳です。

 それならば、来シーズンを考えるのではなく、まだ今シーズンも今いる選手で全力を向けて欲しいと思うのは私だけでしょうか?

 永井龍がオーストラリアリーグに短期の武者修行移籍をしただけに、ケンペスが抜けるとFW登録の選手が、播戸と健勇の2人だけとなり、戦力ダウンは否めません。

 健勇や播戸にスタメンなどチャンスを与えるにしても、ケンペスはベンチスタートではダメなんでしょうか?

 例えば、健勇の足が止まってきた時に、フレッシュな選手として活躍できると思いますし、逃げ切りの場面でも、ケンペスのプレーは、チームに活きると思います。
 健勇とケンペスのツインタワーで劣勢の試合でのパワープレーもできるでしょう。

 クラブは、大人の事情があるにせよ契約期間が「2013年1月1日」である以上、「若返りを図りたい」というものが背景にあったとしても、ケンペスを戦力として残ってもらうことはできなかったのでしょうか?

 クラブには、大人の事情があるにせよ、残り6試合で貪欲に上位を目指して、賞金を確保し、あわよくばACLくらいの気持ちが伝わってこないのが非常に残念です。


 最後に、エルゴラの記事から抜粋。

 「これで、今季の開幕時の1トップ3シャドーが全ていなくなってしまいました(苦笑)。」

 清武・ボギョンが、五輪以降抜けて、ブランキも山形へ移籍。
 ケンペスが、早期退団。

 それでも、何とかV時回復して賞金争いをするまで持ち直してきたのも、またセレッソの底力を感じたりもする訳です。

 ここから更に残った選手で上を目指してもらいたいものです。