【放談】J1:第19節 柏 4-1 C大阪 (スカパー) | E.P & E.F.L

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 現在のチーム力の差が顕著に出た試合。

 一言で書けば、こんな表現になるでしょうかね。



 今日の結果を受けて、16位。
 降格圏突入という現実。
 19戦:5勝4分10敗。

 20試合に満たない段階で負けが2ケタ。
 半分以上の試合で、負けている現実。

 得点20、失点28。

 1試合平均で1点しか獲れていないんだから、勝点が伸びるはずもなく・・・。

 ちなみに、得点数が、14位。失点数が、少ない順で、14位。



 改めて数字を見ると、その厳しさが分かる。

 16節まで清武、ボギョンが出場していて、また、18節まで五輪組の蛍・扇原が出場していた訳ですからねえ。

 本当に厳しくなるのはここからだと思うんですが、既に16位の降格圏突入。 



 で、今日の柏戦に話を戻します。

【J1:第19節 柏 vs C大阪】セルジオソアレス監督(C大阪)記者会見コメント

《一部抜粋》

Q:監督が考えていたゲームプランは。

「まずゲームプランとしては中盤までブロックを落として、堅く守ってから速く攻める。堅守速攻を考えていました。そこはできていたと思いますし、しっかり守った後のカウンターはできていたと思うんですが、残念ながら我々がカウンターを仕掛けたところでミスをしてしまい、逆にカウンターを食らってしまった。それは前半の2失点とも同じ形で起こってしまった部分があったと思います。さらにリードされてしまってからはゲームプランは崩れてしまっているので前がかりに行かざるを得ず、そこで2失点を許してしまったということになると思います。レアンドロ選手、あるいは中盤のクオリティの高い選手、ジョルジ ワグネル選手、そういった選手を抑え込むために、コンパクトにディフェンスを考えていたんですが、リードされてしまった以上、そのプランが崩れたのは否めないと思います」



 ソアレス監督が言わんとしている事は分かります。

 ただ、現実問題として、ここ数試合同じような「堅守速攻」をイメージしていたと思いますが、その「堅守速攻」は、全く具現化されていくことなく、成熟も感じることができません。

 また、「中盤までブロックを落として」というけれども、ただ単純にスペースを埋めているだけで、当たりや球際はルーズだし、チームとしてどの位置でボールを奪おうとしているのか見えてきません。
 ただ、ずるずると下がってしまっているだけのようにも見えます。

 また、「堅守速攻」という割には、攻守の切替えは決して速い訳ではないように思います。

 だから、ボールを奪っても、そこからどうやって攻撃を組み立てて、どう展開して、得点しようとしているのか形が見えてきません。

 選手達に、どうやって攻撃していくのかというイメージが共有されているのか?と思えてしまいます。

 攻守の切り替えが決して速い訳ではないので、相手に時間を与えると、相手のブロックが完成してしまいます。

 そうなると、DFラインからの球出しが一気に窮屈になり、周りの動きだしも少なく、ボールを呼び込む動きも少ないので、結局のところ、奪われるリスクの高いパスを選択せざるを得なくなったり、状況判断の悪さから、バックパスをしたり・・・。

 更に、ボランチからの裁きやパスワークも機能せず、奪われては、攻め込まれ、ショートカウンターを食らってしまう訳で、ラインを上げることなどできる訳もなく。

 ソアレス監督は、カウンターを狙ったパスをカットされて、それを逆にショートカウンターにされて失点したとの旨のコメントをしているけれども、そもそも、パスカットされるのは、それだけパスコースが少なく、相手にバスコースを絞られているから奪われるのであり、「チームとしての攻撃の組立てができていない」とも言えるのではないかと思います。


 何せ、ここ数試合、パスが回せないのだから。

 パスを回せるようになるのは、相手に先制点を奪われて、相手が意図的にリスク回避のサッカーをしだして、「持たされている」ような状況の時だけ。

 0-0やイーブンの状況では、パスは回っていません。

 そんな中で、攻撃になるのは、やはり個の力でしかなく、曜一朗や村田の持ち味が出た場合には、それなりに形になったりしますが、やはりそれは単発と言わざるを得ない状況です。

 この試合、チーム内はバラバラに感じました。
 個々は必死にやっていたと思います。

 ただ、チームとしての機能を、ミッドウィークのナビ杯でも、リーグ戦のここ数節でも、感じることはできません。

 ソアレス監督曰く「ゲームプランは崩れてしまっていた」というのも大きく起因しているのでしょうが、チームで組織的にボールを奪えず、個が必死にボールを追いかけるも、周りが連動することなくスカスカ。

 ボールを奪っても、各選手でやろうとしていることがバラバラ。

 後半は、チーム内での共通認識が、完全に崩壊していたように見えました。
 スコアがスコアだっただけに、そうなるのも仕方ない部分もあるとは思いますが・・・。

 次節、ホームで札幌戦。

 枝村も、シンプリシオも加わりました。
 加入から期間が短いとはいえ、絶対に結果の必要な試合です。

 そして、次々節は、アウェーのダービー。

 このリーグ2連戦(間にナビ杯もはさみますが) で結果が残せないようだと、いよいよ緊急事態といえるでしょうね。

 8月上旬のこの下位2連戦で、浮上のきっかけを掴めるのか?、沈んだ船は、ただただ沈むだけの運命なのか?

 リミットは刻々と迫っている。