J1:第26節 浦和 2-0 C大阪 (スカパー) | E.P & E.F.L

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 浦和に完敗。
 埼玉スタジアムで、0-2の完敗。

 完敗は完敗で悔しいですが、負けたセレッソに、勝つための何の工夫もなかったことも悔しさに拍車をかけた。

 いつも通りの一本調子のサッカー。
 いい意味でも悪い意味でも、セレッソは、相手がどんなチームであっても、相手の良さ消すようなサッカーはしない。
 自分達の良さを出すサッカーに終始する。

 そう、自分達が持っているポテンシャルを最大限まで発揮させるサッカーを。

 結果、目論見通り、ポテンシャルを発揮できれば、こんなに強いのか?、こんなチームにここまで戦えるのか?というくらいの圧倒的なサッカーを展開する。

 しかし、相手に研究されて、良さを出させてくれない相手、セレッソらしさを出させてくれないようなサッカーを展開する相手には、脆くも簡単に負ける。

 この浦和戦は、後者だったように思う。




 浦和は、この日、中盤のプレスが強烈だった。特に、司令塔のマルチネスには、時間とスペースを与えてくれなかった。

 試合が始まって、落ち着くまでは何とか膠着状態の0-0で進めたかったものの、前からのプレスの餌食になり、前半14分、マルチネスがボールを失う。
 これを、繋がれ、最後はエジミウソンに決められて、あっさりと均衡が破れる。

 これは、マルチネス一人の責任ではなく、チーム全体の責任のもの。
 選手がマルチネスの近くで動いてパスコースをいくつも作っておけば、防げたもの。
 そういう小さなことリスク管理が徹底できていなかった。マルチネス一人を責めるのは筋違い。
 チームとしての繋ぎを、この時間でどう対応すべきだったか?リスク管理すべきだったかが明確でなかったからこそ、失点したといえるでしょう。


 それでも、セレッソは徐々にリズムを掴んで、浦和ゴールに攻めるも、得点できない。
 アドリアーノや、アマラウのヘディングシュートが、あわやというシーンを迎えるも、決められない。

 中盤を動き回ってプレスしていた田中達也が負傷交代して、セレッソのパスワークに若干の余裕が生まれるも、崩すところまでは至らず、結局 このまま前半を終える。


 そして、後半も展開は変わらず、ボールをキープするセレッソ、守備を固めて、ショートカウンターを狙う浦和。

 展開は明確になっていましたが、攻めきれない、チャンスを作りきれないセレッソ。というのが試合全体を覆ってました。

 特に、セレッソが3シャドーのダイレクトや連携を駆使して、突破を図るものの、ほとんど突破させてもらえず、浦和のプレスの餌食となった。

 問題は、セレッソが試合展開に変化を付けられなかったこと。
 一本調子の攻めは、浦和も対応しやすく、ダメージを与えるに至らなかった。
 また、播戸・小松の2人を投入して2トップ気味にするも、逆に、個で脅威を見せていたアドリアーノがベンチに下がったことで、逆に浦和を楽にさせてしまった。

 2トップになってからは、攻撃の形すら作れなくなってしまった。

 そして、攻めきれないセレッソに、サッカーの神は非情な決断をした。

 後半34分に、原口に見事なミドルシュートを決められて、THE END。


 勢いでここまできたセレッソも、相手に研究され、良さを消されるようなサッカーを展開されれば、脆くもカンタンに負けてしまう。

 それを象徴したような試合だった。

 ACLを獲得するためには、もう一山越えなくてはならないし、チーム全体の対応力も問われることになりそうです。