昨日、行なわれた大阪学院大との練習試合、試合は見れていませんが、結果と各紙の情報を元に仕上がり具合を探ってみます。
■2010/02/24： 練習試合の結果【vs 大阪学院大】 （公式ＨＰ）
■結果 （40分×4本）
セレッソ大阪 9-3 大阪学院大学
（1本目 1-2）
（2本目 2-1）
（3本目 2-0）
（4本目 4-0）
■得点者 （セレッソ大阪のみ）
1本目 乾（8分）
2本目 アドリアーノ（28分）・マルチネス（38分）
3本目 石神（12分）・永井（35分）
4本目 山口（14分）・小松（16分）・永井（19分）・清武（31分）
■メンバー（セレッソ大阪のみ）
(1本目)
GK松井 DF茂庭、羽田、上本 MF高橋、アマラウ、マルチネス、尾亦、乾、香川 FW播戸
(2本目)
GK丹野 DF茂庭、藤本、上本 MF高橋、羽田、マルチネス、尾亦、乾、香川 FWアドリアーノ
(3本目)
GKキム DF山下、藤本 前田、MF酒本、山口、丸橋、石神、清武、永井 FWアドリアーノ
(4本目)
GK荻野 DF酒本、山下、前田、石神 MF清武、丸橋、山口、家長 FW小松、永井
トータルで見れば、9-3で圧勝に見えますが、1･2本目のトップ組（開幕戦想定メンバー）では、3-3のドローなんですよね。 大学相手に3失点もしてますし、情報では、1-3から何とか同点に追いついたといった展開だったようです。
トップ組の調整不足は明らかですね。
3失点は重症であり、チーム戦術や約束事が浸透していない証拠でしょう。
新加入の選手が多くて意思疎通が難しいのは分かりますが、それも見込んでの始動であり、キャンプであったはずです。
今さら、「時間がない」などの言い訳は通用しません。
片や、3･4本目のサブ組は、6-0という結果からも、圧倒したことが伺えます。
既存の選手が中心であるとはいえ、トップよりもきっちりとした結果を出していることは間違いありません。
■各紙の報道
□ Ｃ大阪「メンバー代わり過ぎて」やりたいサッカー浸透せず （2/25スポニチ）
主将のＤＦ羽田は「メンバーが代わり過ぎてやりたいサッカーが浸透していない」と不安を口に。
□ Ｃ大阪大丈夫？仕上がり不安 （2/25デイリー）
ＭＦ香川は「まだイマイチ。仕上がりは良くない」と浮かない表情。クルピ監督も「すべてかみ合っての開幕は難しい。公式戦で解決していく」と“見切り発車”を覚悟していた。
□ 大学生に苦戦３・７開幕戦へ課題…Ｃ大阪 （2/25報知）
クルピ監督「技術的、戦術的には物足りない。間違いなく不安はある」。ＭＦアマラウとＭＦ家長が左足を痛めており、大宮との開幕戦（３月７日・ＮＡＣＫ）に課題
□ Ｃ大阪乾「攻撃も守備もバラバラ」 （2/25ニッカン）
ＭＦ乾貴士は「正直、今チームはまったく良くない。攻撃も守備もバラバラ。開幕まで本当に時間がない」
主将のＤＦ羽田憲司は「新加入の選手が多くて、うまくいってないところはある。課題が開幕に出たのを前向きに考えて修正していきたい」
各紙共に、「調整不足」「連携不足」「不安」「バラバラ」と否定的な言葉が並んでいます。
これだけ、不安要素が並ぶと不安にならざるを得ませんね。
しかも、アマラウに加えて、家長までも故障を抱えていたとは･･･。
家長は、練習試合でも、トップ組に入っていいポテンシャルはあるだけに不思議だったのですが、故障だったんですね･･･。
監督だけでなく、選手達からもはっきりと調整不足の旨の発言が出ているだけに、内部分裂だけは避けなければいけませんよね。
鳥栖・大阪学院大の練習試合2試合から推測するに、今のトップ組は、噛み合うのに時間を要するのは間違いないでしょう。
開幕ダッシュを考えると、さすがにサブ組の既存選手・好調メンバーを加えるなどして修正することも考えないといけません。
今のトップ組でチームの熟成を待つなど悠長なことは言ってられません。
何せ、相手はＪ１で、ほとんどが格上なんですから･･･。
最後に、
クルピに「時間」の言い訳は許しません。
現場の最高責任者はクルピ監督なんですから。
年俸7,000万円も貰っている監督が、キャンプ前のノコノコとやってきて、今さら「時間がない」などそんな虫のいい話はありません。
戦力は昨年より確実にアップしているはずなんですから。Ｊ１でもやれる戦力はあるはずです。
活かすも殺すもクルピ次第です。